外国人は戻ったのか:KOSPI 2.7兆ウォン買いはまだ3.6%の巻き戻し

2026年6月12日、外国人投資家は24営業日連続売り越しの後にKOSPIを2.72兆ウォン買い越した。しかしこれは直前の75.57兆ウォン売り越しの3.6%にすぎず、買いはSamsung ElectronicsとSK Hynixに集中した。

文脈
本稿は、流動性は多いが市場の幅は崩れている韓国株の外国人フローとメモリ大型株の調整Real Moneyフレームワークの続編である。

TL;DR

  • 6月12日の外国人買いは、中東リスク低下、米半導体株急反発、ウォン安圧力の緩和、24営業日売り越し後のショートカバーが重なったものだ。
  • KOSPI外国人買い越し 2.7201兆ウォン は大きいが、直前24営業日の売り越し 75.569兆ウォン に対して 3.60% にすぎない。
  • 韓国市場全体を買ったわけではない。ローカル詳細フローではSamsung ElectronicsとSK Hynixだけで約 2.17兆ウォン の外国人買い越しが確認される。
  • 戦略は 保有維持、追いかけ買い禁止、3営業日連続の外国人買い・USD/KRW 1,520以下・KOSDAQと二番手半導体への広がり確認後に追加 でよい。
核心
2.72兆ウォンの買い越しは重要だ。しかし75.57兆ウォンの売り越しに対する 3.6%の巻き戻し にすぎない。現時点では Samsung ElectronicsとSK Hynixのポジション修復 と見る方が安全で、韓国株への構造的回帰確定とは言えない。

1. 事実確認

2026年6月12日、KOSPIは 8,123.62、+4.63% で引けた。外国人は 2.7201兆ウォン、機関は 3.1034兆ウォン を買い越し、個人は 5.5965兆ウォン を売り越した。USD/KRWは 1,519.8 と9.1ウォン下落した。KOSDAQは 1,029.05、+3.22% だったが、外国人は 4,395億ウォン 売り越した。(Newspim)

前日まで外国人はKOSPIを 24営業日連続 で売り越し、累計売り越しは 75.569兆ウォン だった。Nextradeを含めると 84.629兆ウォン の売り越しである。(Yonhap)

2.7201 / 75.569 = 3.60%
項目数値解釈
KOSPI8,123.62, +4.63%8,000を回復
KOSPI外国人+2.7201兆ウォン24日売り越し後の買い転換
KOSPI機関+3.1034兆ウォン外国人と同時買い
KOSPI個人-5.5965兆ウォン利益確定
USD/KRW1,519.8為替圧力緩和
直前24日外国人売り-75.569兆ウォン比較基準
巻き戻し率3.60%構造的とはまだ言えない

2. なぜ戻ったのか

第一にグローバルrisk-onである。APは6月11日の米国市場でS&P 500が +1.8%、Dowが +1.9%、Nasdaqが +2.5%、Russell 2000が +3.0% 上昇したと報じた。背景はトランプ大統領がイラン攻撃の脅しを撤回したことだった。(AP)

第二に米半導体株の急反発である。YonhapによればPhiladelphia Semiconductor Indexは +7.91%、Micron +11.66%、SanDisk +14.50%、Intel +9.27%、Nvidia +2.22% だった。(Yonhap)

第三に為替である。6月5日にはUSD/KRWが一時 1,549.1 まで上昇したが、6月12日にKBは 1,505-1,525 のレンジを予想した。(Yonhap, KB Think)

第四にポジション修復である。24営業日で75.57兆ウォン売った後の2.72兆ウォン買いは、新規オーバーウェイトというより、過度なアンダーウェイトやショートの巻き戻しに近い。

3. 何を買ったのか

Thesis OSのローカル詳細フローは集中を示している。

銘柄外国人機関個人日次騰落
SK Hynix+1.29兆-0.54兆-0.69兆+2.33%
Samsung Electronics+0.88兆+1.19兆-1.98兆+7.86%
Samsung Electro-Mechanics+0.41兆-0.96兆+0.55兆-5.04%
LS ELECTRIC+0.15兆-0.27兆+0.11兆-3.05%

Samsung ElectronicsとSK Hynixの合計外国人買い越しは約 2.17兆ウォン。公式KOSPI外国人買い越しの大部分を説明する。

一方、SK Square、HD Hyundai Electric、DB HiTek、Wonik IPS、EO Technicsなどは外国人売り・機関買いの構図だった。

4. なぜ広範なrisk-onではないのか

KOSDAQでは外国人がまだ売り越しである。指数は3.22%上昇したが、買い手は主に機関だった。これは韓国全体への外国人回帰ではない。

また、ボラティリティも正常ではない。YonhapはVKOSPIが一時 91.94 に達し、KRXが公式公表を始めて以来の最高水準だったと報じた。VKOSPI 90の局面では、外国人買いには先物、プログラム、ショートカバー、ボラティリティ取引が多く混じる。

個人レバレッジも注意点だ。Reutersを引用したStreetInsiderによれば、KOSPIの借入投資残高は2025年末の 17兆ウォン から2026年6月9日時点で 29兆ウォン に増えた。(StreetInsider/Reuters)

5. 持続条件

確認点条件
外国人現物KOSPIで3営業日連続買い、累計+5兆ウォン
為替USD/KRW 1,520以下
メモリ大型株SamsungとSK Hynixの2-3日連続買い
KOSDAQ外国人売り縮小または買い転換
二番手銘柄PCB、装置、素材に外国人買いが広がる
SOX米半導体反発が維持される

無効化条件は、外国人が2営業日連続で1兆ウォン超売る、USD/KRWが1,540を再突破する、SOXが反発の半分以上を失う、または先物買いだけが残る場合である。

結論

6月12日は外国人売り圧力が弱まった 最初のシグナル だ。しかし、韓国株全体への広範な買い戻しの証拠ではない。フローはSamsung ElectronicsとSK Hynixに集中し、買い戻し比率は3.6%にとどまる。

実務上は、メモリ大型株は保有維持、追いかけ買いはしない。次の3営業日で外国人現物買い、ウォン安定、二番手への広がりを確認する。USD/KRWが1,540を超えれば、防御姿勢に戻すべきだ。

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