文脈
本稿はKOSDAQ Premium 70候補、外国人買いがあってもKOSDAQが弱かった理由、Real Moneyフローの見方、韓国半導体Top50の2カ月アルファ候補、Samsung・SK hynix・Micron PER比較の続編である。
TL;DR
- KOSDAQ回復の条件はSamsung ElectronicsとSK hynixの急落ではない。急落ならローテーションではなくリスク回避になる。
- 良い環境は、両社の利益モメンタムが残ったまま株価が横ばいになり、良いニュースでも追加の資金を吸い込みにくくなる状態だ。
- 現実的な時間軸は7月中旬から8月初め。早いシグナルは6月24日のMicron決算後に出る可能性がある。
- 最初の着地点はKOSDAQ全体ではなく、半導体テスト、装置、計測の領域と見る。
1. 問いを立て直す
市場の問いは「SamsungとSK hynixが休めば、資金はKOSDAQに来るのか」だ。
方向性は正しい。ただし条件が必要だ。KOSDAQに良いのはメモリ大手の急落ではない。急落すれば投資家はKOSDAQを買うのではなく、リスクを落とす。KOSDAQはボラティリティが高く、個人投資家と高PER成長株への依存が大きい。
| 状態 | KOSDAQへの影響 | 解釈 |
|---|---|---|
| SamsungとSK hynixが強く上昇し続ける | マイナス | 資金が大型メモリに吸収され続ける |
| SamsungとSK hynixが急落する | マイナス | 健全なローテーションではなくリスクオフ |
| 利益は強いが株価は横ばい | プラス | AIメモリの論理は残り、資金が下位レイヤーへ移れる |
| 横ばいとKOSDAQ個人買いが重なる | 最もプラス | 半導体装置・部材への初期拡散が可能 |
2. 現在確認できる事実
| 項目 | 確認値 | 解釈 |
|---|---|---|
| KOSPI | 2026年6月18日 9,063.84 | 大型株中心の上昇継続 |
| KOSDAQ | 2026年6月18日 1,000.93 | 1,000は維持したが相対的に弱い |
| USD/KRW | 2026年6月19日 1,527 | 高PER成長株には重い |
| 政策金利 | 2.5% | バリュエーションに明確な追い風ではない |
| Samsung Q1 2026売上 | 133.9兆ウォン | メモリ中心の利益モメンタムは強い |
| Samsung Q1 2026営業利益 | 57.2兆ウォン | DS営業利益は53.7兆ウォン |
| SK hynix Q1 2026売上 | 52.5763兆ウォン | AI向け高付加価値メモリ需要を確認 |
| SK hynix Q1 2026営業利益 | 37.6103兆ウォン | 営業利益率72% |
| Micron | 2026年6月24日 FY3Q決算 | グローバルメモリ期待を再確認するイベント |
出所はMOEF、Samsung Newsroom、Samsung IR、SK hynix Newsroom、Micron IRである。 MOEF, Samsung, Samsung PDF, SK hynix, Micron
重要なのは、SamsungとSK hynixの利益モメンタムがまだ崩れていないことだ。したがってKOSDAQ回復の最初の条件は、メモリ利益の悪化ではなく、良いニュースに対する大型メモリ株の反応鈍化である。
3. KOSDAQは個人資金の市場だ
Maeil Business Newspaperが引用したYuanta Securitiesの分析によると、年初来で個人投資家はKOSPIを約100兆ウォン買い越し、KOSDAQを約4兆ウォン売り越した。同分析は、2016年以降KOSDAQの長期的な買い主体は実質的に個人投資家だったと説明している。 Maeil Business Newspaper
| 主体 | 見るべき点 |
|---|---|
| 個人 | 3営業日連続買い越し、または5営業日累計プラス |
| 外国人 | 個別銘柄には有効だが、指数全体には限定的 |
| 機関 | 証券会社系フローと長期資金を分ける |
| プログラム | 反発を作れるが持続性の証拠ではない |
KOSDAQのボトルネックは外国人買いの総額ではなく、個人投資家のリスク許容度である。
4. 最初のシグナルは「良いメモリニュースでも上がらない」こと
現在の流れはこうだ。
世界AI投資
→ HBM、DRAM、eSSD需要
→ Samsung、SK hynix、MicronのEPS上方修正
→ KOSPI大型半導体への集中
→ 個人、レバレッジETF、短期外国人資金が合流
→ KOSDAQの資金空白
次の段階はこう変わる必要がある。
Micron決算を確認
→ メモリ市況は強い
→ SamsungとSK hynixが強い新高値を作れない
→ 大型株追随の効率が低下
→ AI半導体の論理は残る
→ KOSDAQ半導体サプライヤーへ資金が下りる
Micronが非常に強く、SamsungとSK hynixが再びブレイクアウトするなら、KOSDAQ回復は後ろ倒しになる。
5. 時間軸
| 時期 | 確認点 | KOSDAQへの意味 |
|---|---|---|
| 6月24日 Micron | 良いニュースでメモリ株がさらに上がるか | 最初のローテーション判定 |
| 7月上旬から中旬 | Samsung 2Q期待が価格に入ったか | 大型株追随効率の低下確認 |
| 7月下旬 | SK hynix 2Q期待の消化 | KOSDAQサプライヤーへの第2関門 |
| 7月中旬から8月初め | KOSDAQ個人フローと相対強度 | 持続性の確認 |
6. 最初の着地点はバイオ全体ではない
大型メモリ株が休んでもAIメモリの論理が崩れなければ、資金は半導体内の小さなボトルネックへ移りやすい。
| セグメント | 優先度 | 理由 |
|---|---|---|
| KOSDAQ半導体テスト・装置・計測 | 1 | AIメモリとcapexに直接つながる |
| 利益のあるITハードウェア | 2 | 受注とマージンの確認が必要 |
| バイオプラットフォーム | 3 | 金利と為替の安定が必要 |
| ロボット、赤字AIソフト | 3以下 | より広いリスク許容度の回復が必要 |
| 銘柄 | 市場 | 論点 | 判断 |
|---|---|---|---|
| Leeno Industrial | KOSDAQ | AI半導体テストソケット | Watchlist |
| HPSP | KOSDAQ | 高圧水素アニール装置 | Watchlist |
| Park Systems | KOSDAQ | AFM計測装置、高品質だが高バリュエーション | Wait |
7. エントリー条件
| 条件 | シグナル | 意味 |
|---|---|---|
| SamsungとSK hynixが横ばい | 5から10営業日、概ね±5%内 | 急落ではなく休止 |
| Micron後にメモリ株の反応が鈍る | 良いニュースでも新高値失敗 | 大型株追随の魅力低下 |
| KOSDAQ個人買いが戻る | 3営業日連続または5営業日累計プラス | KOSDAQの本来の資金基盤が戻る |
| 金利と為替が悪化しない | USD/KRW上昇停止、利回り安定 | 高PER圧力の低下 |
SamsungとSK hynixが強く上抜ける場合、または急落する場合、このシナリオは無効になる。必要なのは下落ではなく横ばいだ。
結論
今はKOSDAQを先回りで大きく買う局面ではない。確認できるのは大型メモリ集中トレードに摩擦が出始めたことだけで、完全な反転ではない。
基本シナリオは7月中旬から8月初めの条件付き回復だ。最初に見るべきはKOSDAQ全体ではなく、半導体テスト、装置、計測である。Samsung ElectronicsとSK hynixが急落すれば、この戦略は撤回すべきだ。
Disclaimer: For research and information purposes only. Not investment advice. Names cited are for analytical illustration; readers should perform their own due diligence and consult licensed advisors before any investment decision.