KOSDAQに戻り始めたスマートマネー――価格はまだ弱いが、資金フローが先に動いている

直近2か月は、KOSPI大型株の圧勝とKOSDAQの相対的な弱さが極端化した局面だった。時価総額加重の近似指数ではKOSPIが+49.8%、KOSDAQが+11.4%で、KOSDAQはKOSPIに対して-38.4ポイント劣後した。しかし直近5〜20営業日の資金フローは異なる。KOSPIは価格が強い一方、外国人+機関とプログラム売買は売り越しが続く。KOSDAQは価格が弱いが、外国人+機関、プログラム、投信のフローが改善している。これはKOSDAQ主導への転換確認ではなく、底値テスト局面だ。その中でPearl AbyssはKOSDAQ上位100銘柄中、2か月高値からの下落率7位、2026E PER 8.0倍、直近5営業日外国人+機関+220.8億ウォンの買い越しを記録している。

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直近2か月はKOSPI大型株の圧勝、KOSDAQの相対的な弱さが極端化した局面だった。時価総額加重の近似指数ではKOSPIが+49.8%、KOSDAQが+11.4%。KOSDAQはKOSPI比で-38.4ポイント劣後した。しかし資金フローは価格と違う動きを始めている。直近5営業日のKOSDAQは外国人+機関が+7,079億ウォン、プログラム売買が+4,104億ウォン。一方、KOSPIは同期間に外国人+機関が-14兆578億ウォン、プログラムが-8兆1,572億ウォンの売り越しだった。価格はKOSPIの勝ちだが、新しい資金はKOSDAQを再び見始めている。

要点

  • 2か月の価格はKOSPIの圧勝。 時価総額加重の近似指数でKOSPI +49.8%、KOSDAQ +11.4%。直近20営業日でもKOSPI +27.0%、KOSDAQ -0.1%。
  • しかし等加重では見え方が違う。 2か月等加重ではKOSPI +14.5%、KOSDAQ +17.4%。KOSDAQ全体の地合いが完全に崩れたわけではない。
  • KOSDAQ/KOSPI相対比率は2か月の安値圏。 現在74.1、2か月高値105.1から-29.5%。40営業日の標準スコアは-1.88σで、相対強度では売られすぎ圏。
  • 資金フローはKOSDAQが先に改善。 直近5営業日でKOSDAQの外国人+機関は+7,079億ウォン、プログラムは+4,104億ウォン。一方KOSPIは売り越し継続。
  • 機関の中身も違う。 KOSPIの機関買いは金融投資中心。KOSDAQは規模は小さいが投信+1,249億ウォンが見える。
  • Pearl AbyssはKOSDAQ上位100銘柄中、下落率7位。 77,400ウォンから45,450ウォンへ-41.3%下落。上位100銘柄の中央値-22.0%より約19ポイント深い。
  • Pearl Abyssは単なる売られすぎではなく、投資型の反発候補に近い。 2026E OP 4,769億ウォン、PER 8.0倍、ROE 36.9%、5営業日外国人+機関+220.8億ウォン、個人-223.3億ウォン。

結論はシンプルだ。KOSDAQが新しい主導市場になったとはまだ確認できない。しかし資金フローは価格より先に戻り始めている。その中でPearl Abyssは最も興味深い売られすぎ大型株候補のひとつだ。


1. データ基準と注意点

この記事の数字は公式KRX指数ではない。Research OSローカルDBの個別銘柄データから作った時価総額加重の近似指数と等加重の近似指数だ。

項目内容
データResearch OS local DB
基準日2026-05-21
分析期間2026-03-21〜2026-05-21
営業日数42営業日
指数方式個別銘柄ベースの時価総額加重近似指数
注意公式KRX指数ではない

目的は公式指数を正確に再現することではない。目的は価格の相対強度と資金フローの方向がずれる地点を見つけることだ。


2. 価格はKOSPI大型株の勝利を示す

区分KOSPIKOSDAQ解釈
2か月時価総額加重リターン+49.8%+11.4%KOSPI圧勝
2か月等加重リターン+14.5%+17.4%市場の幅はKOSDAQも悪くない
直近20Dリターン+27.0%-0.1%直近1か月はKOSDAQが完全に蚊帳の外
直近5Dリターン+4.8%-0.5%短期でもKOSPI優位
2か月平均上昇銘柄比率43.1%41.5%両市場とも幅は弱い

重要なのは時価総額加重と等加重の差だ。時価総額加重ではKOSPIがKOSDAQを圧倒する。しかし等加重ではKOSPI +14.5%、KOSDAQ +17.4%である。

つまりKOSPI全体が強かったのではない。Samsung Electronics、SK Hynix、Samsung Electro-Mechanicsのような超大型AIインフラ株がKOSPI指数を引っ張った相場だった。

KOSDAQは指数としては弱かったが、内部の全銘柄が完全に壊れたわけではない。弱さの本質は「すべての銘柄が悪い」ではなく、時価総額上位と資金フロー主導株をKOSPI大型株に奪われたことだ。


3. KOSDAQ/KOSPI相対強度は売られすぎ圏

項目
2か月開始時の相対比率99.7
2か月高値105.1, 2026-03-31
現在74.1
高値比-29.5%
2か月変化-25.6%
20D平均比-12.5%
40営業日標準スコア-1.88σ

現在のKOSDAQはKOSPI比で直近2か月の最低相対強度だ。40営業日標準スコア-1.88σは統計的にも深い相対弱含みを示す。

ただし、ここからすぐに「KOSDAQ買い」とはならない。相対的な売られすぎは反発可能性を示すだけで、反発開始を保証しない。

価格:KOSDAQは相対安値
資金フロー:改善の兆し
トレンド:まだ未確認
結論:反発準備の可能性はあるが、価格確認が必要

4. 資金フローは価格より先にKOSDAQを見ている

単位は億ウォン。

区分個人 2M外国人 2M機関 2M外国人+機関 2Mプログラム 2M
KOSPI+252,628-555,191+177,042-378,149-293,401
KOSDAQ+4,765+19,909-36,542-16,632+6,300

2か月全体では両市場とも外国人+機関はマイナスだ。しかし質が違う。KOSPIでは外国人とプログラムが大きく売り、個人と金融投資が吸収した。指数は強いが、資金フローの質はきれいではない。

KOSDAQでは機関は売ったが、外国人とプログラムは買い越しだった。価格が弱かったにもかかわらず、完全に捨てられた市場ではなかった。

区分外国人+機関 20Dプログラム 20D外国人+機関 5Dプログラム 5D
KOSPI-323,604-219,789-140,578-81,572
KOSDAQ+876+5,182+7,079+4,104

ここが核心だ。

価格はKOSPIが圧倒的に強いが、最近の資金フロー改善はKOSDAQの方が良い。

価格は過去の結果であり、資金フローは次の動きのヒントだ。今のKOSDAQは価格では弱いが、資金フローでは底値テストが始まった市場に近い。


5. 機関の内訳:KOSPIは金融投資、KOSDAQは投信

区分金融投資 5D保険 5D投信 5D私募 5D年金/国家 5D
KOSPI+45,340-623+1,143+3,299-2,409
KOSDAQ+177+4+1,249+205-690

KOSPI機関買いの大半は金融投資だ。これは指数、デリバティブ、裁定取引の性格を含む可能性がある。長期の方向性資金と見るには慎重さが必要だ。

KOSDAQは規模こそ小さいが、投信の買い越しが見える。売られすぎ成長株の反発候補を見るうえでは重要だ。投信はKOSDAQ中大型成長株バスケットに最初に戻る資金になり得る。


6. Pearl Abyss:KOSDAQ上位100銘柄中、下落率7位

項目基準
データResearch OS local DB
価格基準日2026-05-21
分析期間2026-03-21〜2026-05-21
高値基準2か月内の日中高値
KOSDAQ上位100外国人保有株式数/保有比率から算出した時価総額近似値
カバレッジKOSDAQ 1,688銘柄、上位100銘柄の下落率を計算

Pearl Abyssの2か月高値は2026年4月1日の77,400ウォン、2026年5月21日の終値は45,450ウォンだった。

高値からの下落率 = 45,450 / 77,400 - 1
= -41.3%
区分高値からの下落率
平均-22.3%
中央値-22.0%
下位25%基準-29.5%
下位10%基準-34.3%
-20%以上下落57銘柄
-30%以上下落23銘柄
-40%以上下落7銘柄

Pearl Abyssは-41.3%で、-40%以上下落した7銘柄グループに入る。単に少し多く下げた銘柄ではなく、KOSDAQ大型株の中でも下落率上位だ。


7. 下落率上位の比較

順位銘柄時価総額順位2か月高値現在値下落率
1SCD Pharm71,233,000355,000-71.2%
2Orum Therapeutics82124,80065,500-47.5%
3Rznomics63245,250130,000-47.0%
4Seers Technology8863,20034,300-45.7%
5Woori Technology3929,50016,700-43.4%
6ABL Bio11189,400109,900-42.0%
7Pearl Abyss3877,40045,450-41.3%
8LigaChem Biosciences15224,000139,500-37.7%
9Sampyo Cement8419,69012,780-35.1%
10Curiox Biosystems81126,80082,500-34.9%

Pearl Abyssはバイオイベント株と同じように売られたが、性格は違う。バイオ銘柄は臨床、技術移転、規制イベントのオプション色が強い。一方Pearl Abyssは2026E OP 4,769億ウォン、PER 8.0倍、ROE 36.9%という数字で議論できる。


8. 売られすぎ20銘柄の中でのPearl Abyss

順位銘柄高値比26E OP26E PER26E ROE5D 外国人+機関20D 外国人+機関5D 個人5D プログラム
1SCD Pharm-71.2%450[未確認][未確認]+228.8+281.4-42.0[未確認]
4Seers Technology-45.7%60722.6x86.1%+114.5+22.2-121.7+172.3
5Woori Technology-43.4%[未確認][未確認][未確認]+368.5+9.6+6.1+190.1
6ABL Bio-42.0%-486赤字-26.4%+564.0-1,026.5-556.5+779.1
7Pearl Abyss-41.3%4,7698.0x36.9%+220.8-73.8-223.3+235.6
8LigaChem Biosciences-37.7%268116.1x8.1%-860.4-815.0+821.1-149.4
13Peptro-33.2%[未確認][未確認][未確認]-263.9-958.8-70.3[未確認]
15Oscotec-32.7%34046.5x16.6%-76.4-237.1+80.7+7.5
19HLB-31.7%[未確認][未確認][未確認]-123.1-664.5-10.5-18.1

Pearl Abyssはこの表で最もバランスがよい。下落率は十分大きく、PERは低く、利益基盤があり、直近5営業日の手替わりも見える。ただし20営業日の外国人+機関はまだ-73.8億ウォンであり、累積買い集めは未確認だ。


9. Pearl Abyssの詳細フロー

区分5D純買い
個人-223.3億ウォン
外国人+207.7億ウォン
機関合計+13.2億ウォン
金融投資-16.1億ウォン
保険+0.1億ウォン
投信+3.0億ウォン
私募ファンド+26.2億ウォン
年金/国家+0.1億ウォン
その他法人-0.4億ウォン
その他外国人+2.9億ウォン

良い点は明確だ。個人が売り、外国人と私募が受けた。売られすぎ銘柄の底値テストで最初に見たい構造だ。

ただし完全な転換ではない。

資金フローの転換はまだ確定していない。
しかし転換初期のシグナルは出ている。

10. 比較判断

Pearl Abyss vs 売られすぎバイオ

売られすぎバイオは臨床、技術移転、規制イベントのオプションが中心で、バリュエーションを利益で支えにくい。Pearl Abyssには2026E OP 4,769億ウォン、PER 8.0倍、ROE 36.9%という数字がある。したがって核心は「成功するか」ではなく、2026年利益が2027年にもどの程度維持されるかだ。

Pearl Abyss vs Seers Technology

Seers Technologyは興味深い比較対象だ。2026E OP 607億ウォン、PER 22.6倍、ROE 86.1%、5D外国人+機関+114.5億ウォン。しかしPearl Abyssはバリュエーションがはるかに低く、外国人+私募の買いが見える。

リスク調整後の魅力はPearl Abyss > Seers Technology。ただし両方とも資金フローの質の追加確認が必要だ。


11. 実践判断

項目判断
価格KOSPI大型株主導、KOSDAQは相対安値
資金フローKOSPIは価格が強いがフローの質は弱い
KOSDAQ価格は弱いが外国人・プログラム・投信が改善
意味反発準備の可能性は出たが価格確認が必要
Pearl Abyss投資型の売られすぎ候補1位。ただしフロー転換は未確定

KOSDAQのエントリートリガー:

  1. KOSDAQ/KOSPI相対比率が3営業日連続で反発。
  2. KOSDAQの外国人+プログラム買いが継続。
  3. 売られすぎ大型株で個人売りを外国人/機関が吸収する構図が繰り返される。

Pearl Abyss固有のトリガー:

  1. 45,000ウォン付近の防衛。
  2. 外国人/私募買いの継続。
  3. 47,200ウォン回復。
  4. IR/NDR後の2Qガイダンス、またはロングテール/DLC期待の回復。

無効化条件:

条件解釈
44,000ウォン台割れ直近のフロー転換が失敗
5D外国人買いが再び売りに転換安値再流入は一回限りの防衛
KOSDAQ/KOSPI相対比率の反発失敗市場全体のローテーション遅延
2Qガイダンスやロングテール期待の弱化ファンダメンタル再ディスカウント

12. 最後の一行

直近2か月はKOSPI大型株の圧勝、KOSDAQの相対的弱さの極端化だった。時価総額加重の近似指数ではKOSPI +49.8%、KOSDAQ +11.4%。しかし等加重ではKOSPI +14.5%、KOSDAQ +17.4%だ。これはKOSPI全体が強かった相場ではなく、超大型AIインフラ株が指数を引っ張った相場だった。

KOSDAQ/KOSPI相対比率は現在74.1、2か月高値比-29.5%、40営業日標準スコア-1.88σ。相対強度では深い売られすぎ圏だ。さらに重要なのは資金フローで、直近5営業日KOSDAQの外国人+機関は+7,079億ウォン、プログラムは+4,104億ウォンだった。一方KOSPIは同じ期間で大幅な売り越しだ。

Pearl Abyssはこの流れの代表的な観察銘柄だ。KOSDAQ上位100銘柄中、下落率7位。77,400ウォンから45,450ウォンへ-41.3%下落した。しかし2026E OP 4,769億ウォン、PER 8.0倍、ROE 36.9%があり、直近5営業日は個人-223.3億ウォン、外国人+207.7億ウォン、機関+13.2億ウォンだ。単なる売られすぎではなく、投資型の反発候補と見られる理由だ。

ただし反転はまだ確定していない。20営業日の外国人+機関はまだ-73.8億ウォンで、価格もKOSDAQの相対強度反発を確認していない。今は資金フローが戻り始めたが、価格はまだ確認していない局面だ。Pearl Abyssは損切り候補というより、45,000ウォン防衛と外国人・私募買い継続が確認されれば反発力が大きくなり得る売られすぎ大型株だ。


本記事はリサーチおよび論評目的であり、投資助言ではありません。市場リターン、相対比率、資金フロー、下落率順位、コンセンサス数値はResearch OSローカルDB基準です。データ基準日は2026年5月21日であり、公式KRX指数ではなく個別銘柄ベースの近似指数です。KOSDAQ上位100は外国人保有株式数/保有比率から算出した時価総額近似値で構成しており、実際の時価総額順位と異なる場合があります。Pearl Abyssの2026E OP 4,769億ウォン、PER 8.0倍、ROE 36.9%はローカルDBコンセンサスであり、実績と異なる可能性があります。[未確認]は同一基準で安定的に確認できなかった項目です。分析は誤っている可能性があります。データ基準日:2026年5月21日 KST。

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