1. マクロダッシュボード
| 指標 | 現在値 | 5日変化 | シグナル |
|---|---|---|---|
| KOSPI | 6,937.0 | +4.9% | 強気 |
| KOSDAQ | 1,213.7 | −1.0% | 横ばい |
| VIX | 18.2 | +1.9% | 安定 |
| 米10年債 | 4.38% | +0.04pp | 横ばい |
| USD/KRW | 1,472 | −0.1% | 横ばい |
| Brent | $111.9 | −5.2% | 下落 |
- レジーム: 韓国
Bull/ 米国Neutral - スタンス: 韓国株を選択的に拡大(KR優位・US中立の乖離を活かす局面)
2. 相場ラップ
2026年5月4日のKOSPI(韓国総合株価指数)は、場中14:15時点で+4.58%、終値ベースでも大幅高を記録した。外国人投資家がKOSPI現物で2兆7,200億ウォン、機関が1兆5,500億ウォンを買い越すという、2026年に入って最大級の資金流入日だった。
今日の相場の性格は「選別型リスクオン」だ。指数全体が上がったというより、AI・データセンターバリューチェーンと電力インフラという2本の柱に資金が集中した。大型半導体株が牽引役を担い、KOSDAQ大型株にも資金が及んだが、中小型株全般への波及は限定的でコスダックは5日ベースでマイナスのまま。
強かったセクターは半導体・AIインフラ、電力機器、証券の3本柱。半導体では、主要CSPの2026年設備投資合計7,000億ドルという報道、サムスンファウンドリーの4nm受注フル稼働観測、汎用DRAM不足の長期化見通しが重なり、メモリ・パワー・基板の各バリューチェーン銘柄に買いが入った。サムスン電子(005930.KS)は+5.44%、サムスン電機(009150.KS)は+10.34%と際立つ値動きを示した。電力機器ではLS(목표주가 상향)関連や変電設備銘柄に継続的な資金流入が確認された。証券セクターはサムスン証券の外国人統合口座関連ニュースを受けてキウム証券(039490.KQ)など業種全体が連動高。
弱かったセクターは建設、不動産、紙・木材。いずれも金利・コスト環境に敏感なバリュー系で、今日の資金の流れとは逆方向だった。
一点留意が必要なのは、翌5月5日(こどもの日)が休場という事情だ。連休前の急騰は需給的に「取り残されたくない」心理が増幅された側面もある。急騰翌日以降は高値追いより、強い銘柄が押し目を作る局面を狙う姿勢が合理的だ。
3. 本日のクオリティ再評価候補
KRメタスクリーナーとスクリーナー重複数の2軸で精査した。4スクリーナー重複の2銘柄がスコアで突出しており、本日のメイン候補となる。
上位候補一覧
| メタ順位 | ティッカー | 銘柄名 | メタスコア | 重複数 | ヒットスクリーナー | ROE | OP YoY | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 000660.KS | SKハイニックス | 100.1 | 4 | QC・SMQ・CR・SME | 44.1% | +101.2% | DARTリスク公示1件 |
| 2 | 006910.KS | ポソンパワーテック | 86.3 | 4 | QC・SMQ・CR・SME | 20.3% | +458.3% | — |
| 3 | 005690.KS | パミセル | 74.7 | 3 | QC・SMQ・SME | 38.3% | +629.8% | — |
| 4 | 062040.KQ | サニル電機 | 74.3 | 3 | QC・SMQ・SME | 29.2% | +63.6% | 5日外国人+機関 −82.2億W |
| 5 | 005930.KS | サムスン電子 | 72.0 | 3 | SMQ・CR・SME・PEAD | 10.9% | +33.2% | — |
| 6 | 307930.KQ | カンパニーK | 51.7 | 2 | QC・CR | 9.3% | +197.0% | — |
| 7 | 080220.KQ | チェジュ半導体 | 48.8 | 3 | QC・SMQ・SME | 19.2% | +274.0% | 5日外国人+機関 −305.5億W/DARTリスク2件 |
| 8 | 402340.KS | SKスクエア | 47.7 | 2 | QC・CR | 37.8% | +124.4% | 5日外国人+機関 −783.1億W |
QC=クオリティコンパウンダー、SMQ=スマートマネー・クオリティ、CR=サイクル再評価、SME=スマートマネー・実績改善
上位3銘柄の詳細
1. SKハイニックス(000660.KS)— メタスコア100.1、4スクリーナー重複
韓国最大のメモリ半導体メーカー。HBM(広帯域幅メモリ)の量産で世界シェアを持つ。今日最も重要なのは、「良い事業・資金流入・業績再評価」という3層構造が同時に成立していることだ。事業品質の面ではROE 44.1%・営業利益率48.6%・OP YoY+101.2%が揃う。資金面では直近5日間に外国人と機関が合計3兆1,935億ウォンを買い越した。再評価の面では営業利益率が前年比+13.1ppも改善しており、サイクル再評価スクリーナーでも4位に入る。コンセンサス上方修正とPEADの両シグナルも点灯している。注意点は自社交換社債の期前取得決定というDARTリスク公示1件。次に確認すべきは外国人の連続買いが2日以上続くかどうか、および52週高値更新後の出来高の持続性。
2. ポソンパワーテック(006910.KS)— メタスコア86.3、4スクリーナー重複
電力・AIインフラ向け金属構造物・圧力容器メーカー。利益成長のスケール感が際立つ。OP YoY+458.3%・売上YoY+91.3%という数字は、需要が急拡大するなかでオペレーティングレバレッジが利き始めた段階を示している。直近5日間の外国人・機関買い越しは+51億ウォンと規模はまだ小さいが、クオリティコンパウンダースクリーナー3位・スマートマネー・クオリティスクリーナー2位という高いランクが信頼性を支えている。DART開示は市場区分変更の通知1件のみでリスクなし。電力インフラの長期テーマ上に位置する中小型株として、機関が品定めを始めた初期段階とみる。確認すべきは買い越し継続の有無と、52週高値更新後の株価安定性。
3. パミセル(005690.KS)— メタスコア74.7、3スクリーナー重複
電子部品・幹細胞培養液素材の複合メーカー。ROE 38.3%・OP YoY+629.8%・純利益YoY+539.7%という高成長が目立つ。直近5日間の外国人・機関買い越しは+121億ウォン。キウム証券のマーケットサーフェスでも外国人・機関双方向の買いと、プログラム買い比率+18.6%が確認された。まだサイクル再評価スクリーナーには入っておらず、マージン改善の持続性という証明がこれから求められる段階。DART開示は大量保有報告のみでリスクなし。次の確認点は1Q26業績の中身と後続契約の有無。
本稿はリサーチ候補の調査キューであり、売買推奨ではありません。個別銘柄への投資判断はご自身でご確認ください。