セクション1:マクロ・ダッシュボード
| 指標 | 現在値 | 5日変化 | シグナル |
|---|---|---|---|
| KOSPI | 7,208.9 | −9.7% | 📉 弱気 |
| KOSDAQ | 1,056.1 | −11.3% | 📉 弱気 |
| VIX | 17.9 | +3.9% | 🟢 安定 |
| 米10年債利回り | 4.67% | +0.19pp | 📈 上昇 |
| USD/KRW | 1,505 | +1.0% | ⚠️ ウォン安 |
| Brent原油 | $108.5/bbl | −0.7% | → 横ばい |
レジーム判定:韓国 Bear/米国 Neutral
KOSPIの5日下落率は−9.7%、KOSDAQは−11.3%。ウォンは1,505ウォン台まで下落し、米金利は4.67%と高止まり。原油は100ドル超えが続く。米国市場はNeutralを維持しているが、韓国は明確なBear局面に入った。KR─US間のレジーム乖離が続いており、韓国株は守備的なポジション管理が求められる局面だ。
セクション2:マーケット・ラップ(5月19日クローズ)
5月19日の韓国市場はリスクオフ寄りのニュートラルだった。KOSPIは−2.81%(7,304.49)、KOSDAQは−2.40%(1,084.43)で引けた。外国人はKOSPIで4.8兆ウォン超の売り越しと、単日では重い水準になった。
強かったセクター:防衛・電力インフラ・AIインフラ一部
防衛関連と電力・エネルギーが相対的に強さを見せた。AIインフラの発掘候補群も一部で買いが入り、リスクオフの中で資金の選別が起きていたことを示す。
弱かったセクター:大型半導体・高PERグロース・証券・機械
半導体大型株は外国人売りに押された。シーゲート社CEOの増設慎重発言を受け、ストレージ・メモリ・製造装置の弱気が韓国市場に波及した格好だ。一方でコアウィーブ(Coreweave)がGPU担保で31億ドルの融資を確保したとの報道は、AI capexがまだ止まっていないことを示す反証材料として注目された。
資金フロー:外国人売り vs. 機関の防御買い
外国人の大規模売り越しが目立つ一方、機関投資家は一部の大型株で防御的な買いを入れた。この構図は「外国人が売り、機関が支える」典型的なレジーム悪化パターンだ。サムスン電子(005930.KS)は外国人が大幅売り越した一方、機関が3,930億ウォンを買い支えた。
発掘スクリーナーの注目点
本日のスクリーナー新規上位にはパドゥ(半導体AIストレージ候補、+6.98%、外国人・プログラム買い)やジュソン・エンジニアリング(半導体装置)が浮上した。ただし指数急落の中での急騰であり、即時追随よりも押し目確認が基本姿勢となる。
市場全体は防御的選別モードに入っている。AI infra・電力インフラという構造的テーマは生きているが、タイミングは外国人売りの鈍化と価格回復を待つ局面だ。
セクション3:本日のクオリティ再評価候補
候補一覧(メタスクリーナー上位10銘柄)
| ランク | ティッカー | 銘柄 | メタスコア | 重複スクリーナー数 | ヒットしたスクリーナー | ROE | 営業利益YoY |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 089890.KQ | コセス | 84.9 | 4 | QC・SMQ・CR・SME | 17.8% | +410% |
| 2 | 082920.KQ | ビッツロセル | 73.8 | 4 | QC・SMQ・CR・SME | 17.2% | +33% |
| 3 | 054210.KQ | イランテック | 65.8 | 5 | SMQ・CR・SME・PEAD・KMS | 9.0% | +168% |
| 4 | 000660.KS | SKハイニックス | 65.7 | 4 | QC・CR・CUR・KMS | 35.6% | +101% |
| 5 | 062040.KS | サニル電気 | 59.3 | 3 | QC・CR・KMS | 25.4% | +30% |
| 6 | 420770.KQ | ギガビス | 58.4 | 4 | QC・CR・CUR・KMS | 7.3% | +777% |
| 7 | 053610.KQ | プロテック | 58.0 | 4 | QC・CR・CUR・KMS | 13.7% | +245% |
| 8 | 147830.KS | ジェリョン産業 | 55.3 | 3 | QC・CR・KMS | 13.9% | +159% |
| 9 | 356860.KQ | ティエルビ | 54.9 | 3 | QC・CR・KMS | 16.0% | +665% |
| 10 | 329180.KS | HD現代重工業 | 33.5 | 3 | SMQ・CR・SME | 15.2% | +189% |
略称: QC=クオリティコンパウンダー、SMQ=スマートマネー品質、CR=サイクル再評価、SME=スマートマネー実績改善、PEAD=実績ドリフト、CUR=コンセンサス上方修正、KMS=キウム市場サーフェス
トップ3の詳細
1. コセス(089890.KQ)— メタスコア 84.9、4スクリーナー重複
コセスは半導体・ディスプレイ向け特殊目的機械の製造メーカー。本日は全スクリーナーの中で最高スコアを記録した。
3層の根拠:
- クオリティ: ROE 17.8%、営業利益率21.1%、低負債(負債比率24.6%)を維持。クオリティコンパウンダースクリーナーで8位通過。
- 資金流入: 直近5日間の外国人+機関質的純買い+21.3億ウォン。スマートマネー品質スクリーナーで2位。
- サイクル再評価: 営業利益YoY+410%、マージン変化+29.2ppという大幅な利益率改善がサイクル再評価スクリーナーでも確認済み。
DART公式触媒として4月30日に単一販売・供給契約締結の訂正公示が確認されている。次に確認すべき点: 契約の規模と顧客先、および5月15日提出の四半期報告書の詳細内容。
2. ビッツロセル(082920.KQ)— メタスコア 73.8、4スクリーナー重複
ビッツロセルはリチウム一次電池の専業メーカー。防衛・産業IoT向けの特殊用途電池で強い競争優位を持つ。ROE 17.2%、営業利益率28.5%と収益性は高水準。直近5日の外国人+機関純買いは+256億ウォンと本日の候補群で最大規模。
注意事項: 5月14日にDARTで訴訟関連リスク公示1件が確認されている。また外国人保有比率32.0%、空売り比率6.1%と流通株が絞られており、急落時のボラティリティに留意が必要。
次に確認すべき点: 訴訟の請求額・相手方・経緯の詳細、および防衛・エネルギー関連の受注動向。
3. イランテック(054210.KQ)— メタスコア 65.8、5スクリーナー重複(最多)
イランテックは電子部品(主にバッテリーパック・充電器)の受託製造メーカー。スクリーナー重複数では今日の全候補中トップの5つに入る唯一の銘柄。スマートマネー品質スクリーナー1位、スマートマネー実績改善1位、PEADスクリーナー3位(Tier A、強サプライズ)と実績改善の勢いが際立つ。
- 営業利益YoY +168%、純利益YoY +6,575%という劇的な収益転換を達成。
- 5月19日にはIR開催(DARTで触媒公示確認済み)という直接的な時間的触媒もある。
- キウム市場サーフェスでは外国人・機関質的買いが同時に確認されており、空売り比率も2.9%と低い。
次に確認すべき点: 5月19日IRの内容と下期ガイダンス、主要顧客との取引継続性、純利益ジャンプの一時的要因の有無。
スクリーニング・フレームワーク補足
本日のスクリーニングはKOSPI/KOSDAQ合計2,716銘柄を対象に実施。クオリティコンパウンダー通過は39銘柄(全体の1.4%)、スマートマネー品質通過は4銘柄と選別が極めて厳しい。ブレッドス指標(50MA超)が2.8%にとどまる中、複数スクリーナーを通過した銘柄は「ベア相場でも自立して上昇できる事業」を持っている可能性が高い。
ただし本稿の分析はリサーチ候補の選定を目的としており、投資の推奨・勧誘ではない。個別銘柄への投資判断は各自の責任で行うこと。