マクロ・ダッシュボード
| 指標 | 水準 | 5日変化 | シグナル |
|---|---|---|---|
| KOSPI | 7,847.7 | +4.4% | 強気 |
| KOSDAQ | 1,161.1 | +4.5% | 強気 |
| VIX | 17.0 | −4.5% | 安定 |
| 米10年金利 | 4.59% | −0.01pp | 横ばい |
| USD/KRW | 1,517 | +1.3% | ウォン安 |
| ブレント原油 | $105.4 | −6.0% | 軟化 |
レジーム判定:韓国 Bull / 米国 Bull。KOSPI・KOSDAQともに週間で4%超の上昇。VIXは17台と落ち着いており、米10年金利は4.59%でほぼ横ばい。原油安はコスト緩和要因として機能している。一方、ウォン安進行(+1.3%)は外国人の韓国株還流ペースに影響する変数として引き続き注視が必要だ。
マーケット・ラップ:5月22日
本日の韓国株市場は「選別的なリスク選好」の展開となった。KOSPIが終日+0.5%圏内に留まる一方、KOSDAQは+4%台の強い上昇を記録し、大型株と中小型株の乖離が際立つ一日だった。
強かったセクター・テーマ
医薬品・バイオが上昇を牽引し、電力・エネルギー関連も週間ベースで継続的な物色を受けた。半導体の後工程材料(素部材)の一部も今週の主役として機能した。
弱かったセクター
大型半導体はまちまち。サムスン電子(005930.KS)は1日−2.34%で外国人が−1.01兆ウォンの大規模売り越し、プログラム売りも−9,982億ウォンと重く、前日急騰の反動が出た。通信セクターは外国人・機関がともに売り越しで指数を押し下げた。
資金フローの焦点
市場のキャラクターは「指数よりも銘柄の拡散」にある。モルガン・スタンレーが高性能ABF基板の2030年供給不足率予測を15%から22%へ引き上げたとの情報が市場で広く注目され、基板関連への資金流入を後押しした。サムスン電機(009150.KS)は1日+11.3%、5日+32.7%と際立つパフォーマンスを示した一方、機関の利益確定も見られた。
ミレアセットが下半期のトップ・ピックとしてサムスン電子とSKハイニックス(000660.KS)をリレーティング候補に挙げたことも話題となったが、当日の外国人売りがその勢いを消す形となり、タイミング的には確認待ちの状態だ。
全体として「前面的な買い増し」ではなく、強い銘柄を保有し続けながら新規急騰株の追随は避けるという選別姿勢が市場のトーンとなっている。
本日のクオリティ再評価候補
スクリーナー重複ランキング(上位8銘柄)
| ランク | ティッカー | 銘柄名 | スコア | 重複数 | ヒットしたスクリーナー | 主な指標 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 252990.KQ | サムシーエンエス | 97.5 | 5 | QC・SMQ・CR・SME・PEAD | ROE 9.7%, 営業利益YoY +182.7%, マージン+9.1pp |
| 2 | 089970.KQ | ブイエム | 96.5 | 5 | QC・SMQ・CR・SME・PEAD | ROE 14.7%, 営業利益YoY +386.9%, マージン+29.3pp |
| 3 | 356860.KQ | ティーエルビー | 90.1 | 4 | QC・SMQ・CR・SME | ROE 16.0%, 営業利益YoY +664.7%, マージン+8.2pp |
| 4 | 218410.KQ | RFHIC | 59.7 | 4 | SMQ・CR・SME・PEAD | マージン+15.3pp, F+QI流入+138.7億W |
| 5 | 053610.KQ | プロテック | 72.8 | 3 | QC・CR・PEAD | ROE 13.7%, 営業利益YoY +244.5%, マージン+12.2pp |
| 6 | 095610.KQ | テス | 72.2 | 3 | QC・SMQ・SME | ROE 14.5%, 営業利益YoY +50.3%, F+QI流入+260.9億W |
| 7 | 147830.KS | ジェリョン産業 | 58.4 | 3 | QC・CR・PEAD | ROE 13.9%, 営業利益YoY +158.5%, マージン+13.9pp |
| 8 | 000660.KS | SKハイニックス | 65.8 | 2 | QC・CR | ROE 35.6%, 営業利益YoY +101.2%, ⚠️外国人売り越し |
QC=クオリティ・コンパウンダー、SMQ=スマートマネー・クオリティ、CR=サイクル・リレーティング、SME=スマートマネー・実績改善、PEAD=実績ドリフト
上位3銘柄の詳細
① ブイエム(089970.KQ)― スコア96.5、5スクリーナー重複
半導体・FPD向け特殊目的機械メーカー。オーバーラップ・ランキングではサイクル・リレーティングとPEADの両部門で単独1位に立つ。営業利益の前年比+386.9%とマージン+29.3ppはこの候補群の中でも突出した改善幅だ。直近5日で外国人+機関が+330.1億ウォンを買い越し、個人が−214.5億ウォンを売り越すという典型的な資金移転パターンが確認できる。52週高値との乖離はゼロ(高値水準)、PEADスコアは+2.39と全銘柄中最高位。次に確認すべき点は受注残の積み上がり度合いと設備投資計画との連動性だ。
② サムシーエンエス(252990.KQ)― スコア97.5、5スクリーナー重複
電子部品メーカー。メタスクリーナーのスコアでは全候補中1位に位置する。直近5日で外国人+機関が+54.5億ウォン買い越す一方、個人が−54.4億ウォン売り越すスマートマネー流入パターンを示す。営業利益は前年比+182.7%、マージンは+9.1pp改善。5月21日に企業説明会(IR)開催の公示が出ており、直近の触媒として機能している。IRで示された受注・利益率ガイダンスの内容が次の確認事項だ。
③ ティーエルビー(356860.KQ)― スコア90.1、4スクリーナー重複
PCB(プリント回路基板)関連の電子部品メーカー。営業利益前年比+664.7%は今回の候補群で最大の伸び率だ。ROE16%は安定した事業品質を裏付け、スマートマネー・クオリティ部門ではランク1位。機関・外国人の同時買い(CoBuy)が確認されており、5日間のF+QI流入は+84.6億ウォン。ABF基板需要の再評価というセクター追い風を受けやすい位置にある。一方、直近DARTに主要株主の株式処分計画報告書が公示されている点は注意して追いたい。
補足:SKハイニックスの位置づけ
SKハイニックス(000660.KS)はクオリティ・コンパウンダーとサイクル・リレーティングの2スクリーナーに入り、ROE35.6%・マージン変化+13.1pp・コンセンサス上方修正(z値+1.15)と数字は優秀だ。ただし外国人+機関の直近5日売り越し額は−5兆3,464億ウォンと突出しており、個人の+2兆8,048億ウォンがこれを吸収している構造が続く。ファンダメンタルズ上の再評価候補という位置づけは変わらないが、需給のコンファメーションが先決条件となっている。
本記事はスクリーナーによる調査候補の抽出であり、投資の勧誘を目的とするものではありません。