マクロダッシュボード
| 指標 | 直近値 | 5日変化 | シグナル |
|---|---|---|---|
| KOSPI | 8,047.5 | +10.7% | 強気 |
| KOSDAQ | 1,172.5 | +8.1% | 強気 |
| VIX | 16.6 | −4.6% | 安定 |
| 米国10年債利回り | 4.56% | −0.11pp | 低下 |
| USD/KRW | 1,502 | −0.4% | ほぼ横ばい |
| ブレント原油 | $95.7 | −8.9% | 低下 |
レジーム判定:韓国 Bull / 米国 Bull / スタンス:積極拡大
KOSPIは5日で+10.7%、KOSDAQは+8.1%上昇。VIXは16.6と低水準を維持し、米10年債利回りも4.56%に低下。ウォン安圧力も一服している。韓米双方が強気レジームに入り、breadth指標(50MA超え35.0%、200MA超え46.4%)も拡大傾向にある。
市場概況
※ 以下の市況データは直近入手可能な終値ブリーフィング(2026年5月22日)に基づく。
5月22日の韓国株式市場は「選択的リスクオン」の展開だった。KOSPIは+0.5%程度にとどまったが、KOSDAQは+4%超の強い上昇を記録し、指数よりも個別銘柄への資金分散が際立つセッションとなった。
強かったテーマ
- 製薬・バイオ
- 電力・エネルギー
- 半導体素材・部品(半導体サプライチェーン中小型株)
弱かったテーマ
- 大型半導体(前日急騰後の利益確定)
- 通信(外国人・機関の同時売り)
資金フローの注目点
サムスン電子(005930.KS)には外国人が単日−1.01兆ウォンの大規模売りを入れ、プログラム売りも約−1兆ウォン規模に達した。一方、ABF基板・高性能パッケージ基板関連には強い資金流入が確認された。Morgan Stanleyが2030年の高性能ABF基板の供給不足率見通しを15%から22%に引き上げたとの報道が複数チャンネルで流れ、基板関連セクター全体の需要見通しを押し上げた。
市場の資金は半導体大型株一極集中から、バイオ・エネルギー・半導体素材へと分散が進んでいる。この「breadth拡大」の動きが、本日のメタスクリーナーで複数セクターにわたる銘柄が上位に浮上する背景にある。
本日のクオリティ再評価候補
本日(2026年5月26日)のKRメタスクリーナーは118銘柄をスキャンし、上位20銘柄を選出した。5つのスクリーナー(Quality Compounder・Smart Money Quality・Cycle Rerating・Smart Money Earnings・PEAD)の重複上位候補を以下の3層ロジックで評価する。
- クオリティ層(Quality Compounder):ROE・OPM・低負債・収益継続性で事業の質を検証
- 資金層(Smart Money Quality / Earnings):外国人+質的機関(F+QI)の純買いで「賢い資金」の参入を確認
- 再評価層(Cycle Rerating / PEAD):営業レバレッジの急改善や決算サプライズ後のドリフトで「市場が再値付けを始めているか」を捉える
3層すべてに該当する銘柄が最優先候補となる。
上位候補一覧
| メタ順 | ティッカー | 銘柄名 | スコア | 重複数 | 通過スクリーナー | ROE | OP YoY | OPM変化 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 420770.KQ | キガビス | 97.3 | 4+2 | QC・SMQ・CR・SME・Consensus Up | 7.3% | +777% | +29.9pp |
| 2 | 089970.KQ | ブイエム | 94.8 | 5 | QC・SMQ・CR・SME・PEAD | 14.7% | +387% | +29.3pp |
| 3 | 098120.KQ | マイクロコンタクトソル | 77.8 | 4 | QC・SMQ・SME・PEAD | 23.1% | +74% | +3.0pp |
| 4 | 082920.KQ | ビッスロセル | 71.3 | 3 | QC・SMQ・SME | 17.2% | +33% | +3.9pp |
| 5 | 042660.KS | ハンファオーシャン | 69.9 | 4 | SMQ・CR・SME・PEAD | 20.2% | +391% | +6.9pp |
| 6 | 058470.KQ | リノ工業 | 64.7 | 4 | QC・SMQ・SME・PEAD | 20.8% | +43% | +2.9pp |
| 8 | 329180.KS | HD現代重工業 | 57.5 | 4 | SMQ・CR・SME・PEAD | 15.2% | +189% | +6.7pp |
| 9 | 147830.KQ | チェリョン産業 | 56.8 | 3 | QC・CR・PEAD | 13.9% | +159% | +13.9pp |
| 10 | 000660.KS | SKハイニックス | 56.1 | 2 | QC・CR | 35.6% | +101% | +13.1pp |
QC=Quality Compounder, SMQ=Smart Money Quality, CR=Cycle Rerating, SME=Smart Money Earnings
注目上位3銘柄の詳細
1. キガビス(420770.KQ) — メタ順位1位 / スコア97.3
事業概要:半導体・ディスプレイ向け光学検査装置メーカー。AI・HBM需要拡大に伴う工程検査需要の急増が業績の急伸に直結している。
スクリーナー通過の理由:
- 営業利益YoY +777%、OPMが29.9pp改善という極めて高い営業レバレッジを確認
- 外国人+質的機関(F+QI)の5日累積純買い+73.2億ウォンに対し、個人が−37.5億ウォンの供給側に回る「スマートマネー吸収」パターンが成立
- Consensus Up Revisionも点灯しており、アナリストの業績見通し引き上げが続いている
- DART公示5件(直近リスク公示なし)と公式面での透明性も良好
確認ポイント:ROEが7.3%と、Quality Compounderとしてはやや低い水準。利益急増が持続し、ROEが二桁台に定着するかが重要な検証軸となる。PER 116倍は高成長を先取りしたバリュエーションであり、earnings momentumの継続が前提条件だ。
2. ブイエム(089970.KQ) — メタ順位2位 / スコア94.8
事業概要:半導体製造装置メーカー。CVD・ALD工程向け装置を手がけ、先端ノード拡張の直接受益者として位置づけられている。
スクリーナー通過の理由:
- 5スクリーナーすべてに登場。重複数では全候補中トップで、3層ロジックを完全充足する唯一の銘柄
- OPM改善+29.3pp、営業利益YoY +387%と実績の急改善が定量的に確認できる
- F+QI純買い+335.6億ウォン(5日累積)に対し個人が−230.7億ウォンと大量の供給を吸収。需給構造がクリーン
- PEADスコア+1.67はTier Aトップクラス。52週高値と完全一致しており、実績ドリフトがすでに発動している
確認ポイント:52週高値圏(上値スペース0%)でMA50比+31%のプレミアムが積み上がっている。追随買いより、調整局面での新規観察が現実的なアプローチになりやすい。
3. ハンファオーシャン(042660.KS) — メタ順位5位 / スコア69.9
事業概要:韓国大手造船会社。LNG船・コンテナ船の大型受注が続き、長年低迷していたマージンが急回復フェーズに入っている。
スクリーナー通過の理由:
- Smart Money Quality・Cycle Rerating・Smart Money Earnings・PEADの4スクリーナーを通過
- 5日間でF+QI純買い+1,371.6億ウォンと圧倒的な資金流入。個人売り−1,404.8億ウォンを機関・外国人がほぼ完全吸収
- 営業利益YoY +391%、OPM+6.9ppで造船業特有の大型営業レバレッジが機能し始めている
- DART公示には受注関連の触媒公示が3件あり、ファンダメンタルズの裏付けが公式書類で確認できる
確認ポイント:Quality Compounderスクリーナーは通過していない(負債比率226%)。Cycle Rerating先行型のため、マージン改善の持続性とバランスシートの健全化ペースが継続監視の焦点となる。
その他の注目候補
- ビッスロセル(082920.KQ):本日DART触媒公示(単一販売・供給契約)が1件確認。ただし訴訟リスク公示も1件存在するため注意が必要。ROE 17.2%・OPM 28.5%と財務の質自体は高い。
- SKハイニックス(000660.KS):ROE 35.6%・OPM変化+13.1ppと質は最高水準。ただし外国人+質的機関の5日累積純売りが−44,436億ウォンと大規模。DART公示に自社株処分決定(触媒2件)があり、需給インパクトの方向感を精査する必要がある。
本記事は公開市場情報に基づくリサーチ候補の提示であり、売買推奨ではありません。すべての投資判断は自己責任でお願いします。