マクロダッシュボード
| 指標 | 現在値 | 5日変化 | シグナル |
|---|---|---|---|
| KOSPI | 8,228.7 | +14.2% | 強気 |
| KOSDAQ | 1,133.1 | +7.3% | 強気 |
| VIX | 16.9 | +0.7% | 安定 |
| 米10年債 | 4.49% | −0.08 | 横ばい |
| USD/KRW | 1,498 | −0.1% | 横ばい |
| ブレント原油 | $94.3 | −8.1% | 下落 |
レジーム判定:KR Bull / US Bull → スタンス:積極拡大
KOSPIとKOSDAQはともに5日ベースで大幅高。VIXは16.9と低位安定で、米10年債も4.49%にわずかに低下し金利面の重石は薄れている。ブレント原油の5日間▲8.1%は製造業のコスト圧力を緩和する方向に働く。USD/KRWは1,498とほぼ横ばいで、外国人資金の流入環境に大きな変化はない。
マーケットラップ(2026-05-22引け時点)
最新の引けブリーフィングは2026-05-22付けデータを使用。
当日の韓国市場は「選別的リスクオン」の展開だった。KOSPIが+0.5%の小幅高にとどまった一方、KOSDAQは+4%超の大幅上昇と、大型株と中小型成長株の間でパフォーマンスが二極化した。スクリーナー通過銘柄数は99まで拡大し、上昇の裾野が広がっていることが確認された。
強かったセクター・テーマ
医薬品・バイオがKOSDAQの上昇をけん引した。電力・エネルギーも継続的に底堅く、インフラ投資サイクルへの再評価が続いている。半導体サブコンポーネント(ABF基板・パッケージ基板)では、Morgan StanleyがABF基板の2030年需給不足率予測を15%→22%に引き上げたとの観測が流通し、関連銘柄に資金が入った。サムスン電機(009150.KS)は+11.3%の急騰を記録。外国人が+174億ウォンを買い越す一方、機関は利益確定で−884億ウォンと方向が分かれた。
弱かったセクター
大型半導体は前日急騰の反動が出た。サムスン電子(005930.KS)は5日で+8.1%の回復を見せていたが、当日は外国人が1兆1,000億ウォンを売り越し、プログラム売りも約1兆ウォンに達した。通信は外国人・機関ともに売り越しで方向感を欠いた。
注目の資金フロー
大徳電子(000990.KS)は+3.4%の上昇。機関が+127億ウォンを買い越す一方、外国人は−74億ウォンと需給の方向が交錯している。주성엔지니어링(066790.KQ)は+20.9%の急騰。外国人+243億・機関+158億の同時買い(CoBuy)が確認され、半導体製造装置セクターへの関心の高まりを示した。
市場全体のキャラクターは、半導体一辺倒からバイオ・エネルギー・製造装置への分散へと移行しつつある。ただしサムスン電子への大規模な外国人売りが続いており、全面的なリスクオンとは言いがたい。高品質な中小型成長株を選別する局面が続いている。
本日のクオリティ再評価候補(2026-05-27スクリーナー)
メタスクリーナー(2026-05-27)とスクリーナー重複分析を統合した上位候補を示す。3スクリーナー以上に重複した銘柄を中心に取り上げる。
| ランク | ティッカー | 銘柄名 | メタスコア | 重複数 | ヒットしたスクリーナー |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 402340.KS | SKスクエア | 84.8 | 3 | Quality Compounder, Smart Money Quality, Smart Money Earnings |
| 2 | 420770.KQ | 기가비스 | 73.0 | 3 | Quality Compounder, Cycle Rerating, PEAD |
| 3 | 064850.KQ | 에프앤가이드 | 66.1 | 2 | Quality Compounder, Cycle Rerating |
| 4 | 329180.KS | HD현대중공업 | 64.8 | 4 | Cycle Rerating, Smart Money Quality, Smart Money Earnings, PEAD |
| 5 | 089970.KQ | 브이엠 | 62.3 | 3 | Quality Compounder, Cycle Rerating, PEAD |
| 6 | 042660.KS | 한화오션 | 62.0 | 4 | Cycle Rerating, Smart Money Quality, Smart Money Earnings, PEAD |
| 7 | 092460.KS | 한라IMS | 59.2 | 2 | Quality Compounder, Cycle Rerating |
| 8 | 000660.KS | SK하이닉스 | 57.8 | 2 | Quality Compounder, Cycle Rerating |
| 9 | 039030.KQ | 이오테크닉스 | 56.5 | 4 | Cycle Rerating, Smart Money Quality, Smart Money Earnings, PEAD |
| 10 | 082920.KQ | 비츠로셀 | 55.2 | 2 | Quality Compounder, Cycle Rerating |
スクリーナー重複では、HD현대중공업(329180.KS)・이오테크닉스(039030.KQ)・한화오션(042660.KS)の3銘柄が4スクリーナー重複と最多。ただしメタスクリーナーのスコアではSKスクエア(402340.KS)が84.8と断トツで首位に立つ。メタスクリーナーはクオリティ・コンセンサス修正・DART公示を含む複合スコアのため、スコア差には意味がある。
注目3銘柄の詳細
SKスクエア(402340.KS) — スコア84.8 / 3スクリーナー重複
SKグループのICT投資持株会社。SK하이닉스(000660.KS)をはじめ半導体・AI関連子会社を傘下に持つ。ROE 31.9%・営業利益YoY +124.8%というファンダメンタルズの強さに加え、コンセンサス上方修正(Consensus Up Revision)も同時に確認されている。注目すべき需給構造は、外国人+質的機関が5日間で+115億ウォンを買い越す一方、個人が−1,949億ウォンを売り越している点だ。大口の買いが個人の売りを吸収する典型的な「スマートマネー蓄積」の形。DART公示では5月13日に自己株処分完了報告書が提出されており、資本アクションの実施も確認済み。確認すべきは子会社の来期業績ガイダンスと持株ディスカウントの縮小ペース。
기가비스(420770.KQ) — スコア73.0 / 3スクリーナー重複
PCB(プリント回路基板)向け自動光学検査(AOI)装置メーカー。ROEは7.3%とやや低いが、営業利益YoY +777%・マージン変化+29.9ppという圧倒的な営業レバレッジが際立つ。PEADスクリーナーで1位(スコア+2.20)に浮上しており、決算発表後の株価ドリフトが継続中とみられる。5日リターン+3%・20日リターン+23%と価格モメンタムは健在。現在のPER 101倍という高いバリュエーションに対して、受注残と顧客集中度の確認が次の焦点となる。
HD현대중공업(329180.KS) — スコア64.8 / 4スクリーナー重複
世界屈指の造船会社。営業利益YoY +189%・マージン改善+6.7ppという強い業績サイクルが、4スクリーナー同時通過という重複の厚みにつながっている。5日間で外国人+質的機関が合計+1,641億ウォン流入し、個人は−997億ウォンと逆方向。ただし公売比率17.9%は高く、短期的な需給変動リスクに注意が必要だ。5月20日のDART営業暫定実績(公正公示)提出を確認しており、来期受注の開示が次のカタリストになる。
スクリーニングの3層ロジック
- クオリティ層:ROE・マージン・成長持続性で事業の土台を確認
- 資金フロー層:外国人・機関の同時流入が個人の売りを吸収しているかを確認
- 再評価層:営業レバレッジ改善と市場のコンセンサス修正が価格に反映されつつあるかを確認
3層が重なる銘柄こそ「良い事業に、知識ある資金が動き、市場が価値を見直し始めている」シナリオが最も説得力を持つ。なお本稿のリストはリサーチ・候補選定のための分析参考であり、個別銘柄の売買推奨ではない。
データソース: KR Meta Screener・各スクリーナー(2026-05-27 16:25 KST)、KR Close Briefing(2026-05-22)、マクロレジーム(2026-05-27)