韓国クオリティ・リレーティングWatch 2026-06-01: ギガビス・DBハイテク・APR — 弱気相場で資金が集まる優良株

KOSPI 8,788点で大型株底堅い一方KOSDAQは急落、全銘柄の約8割が下落する弱地合い。ギガビス・DBハイテクが5スクリーナー最高スコア、APRも4スクリーナーで浮上。機関・外国人の資金動向と3層クオリティフレームワークで本日の注目候補を解説。

マクロダッシュボード

指標現在値5日変化シグナル
KOSPI8,788.4+9.2%📈 強含み
KOSDAQ1,050.0−10.4%📉 急落
VIX15.8−7.2%🟢 安定
米10年債4.45%−0.04→ 横ばい
USD/KRW1,508−0.4%→ 安定
Brent原油$94.0−0.3%→ 安定

レジーム判定:韓国 ベア / 米国 ニュートラル

KOSPIは5日間で+9.2%と大型株主導の反発を見せたが、KOSDAQは同期間−10.4%と逆行。両指数の格差は19.7ポイントに達し、レジームはベアのまま。VIXは15.8と落ち着いており米国側のリスク感覚は低いが、韓国市場の内部構造は脆弱だ。


市場概況(2026年6月1日)

今日のKOSPIは典型的な「指数は持つが銘柄は崩れる」選別相場だった。

全2,167銘柄のうち上昇は283社、下落が1,724社。ADRプロキシは16.4、平均騰落率は−2.09%、売買代金は3.56兆ウォンにとどまった。指数の見た目よりはるかに厳しい地合いで、約8割の銘柄が下落した。

大型株の一部が相場を支えた。サムスン電子(005930.KS)が+10.09%、LSエレクトリック(010120.KS)が+10.56%、SKテレコム(017670.KS)が+11.53%、NHN(181710.KQ)が+17.09%とそれぞれ急騰。重電・通信・ソフトウェアに資金が集まった。一方で三和コンデンサー(001820.KS)は−23.54%、心テック(222800.KQ)は−15.16%と電子部品の中小型銘柄が大きく売られた。

外国人・機関のフロー

外国人は大型半導体を売った。SKハイニックス(000660.KS)への売り越しは−1.79兆ウォンと突出。サムスン電機(009150.KS)、大徳電子(353200.KS)にも売りが入った。ただし機関がSKハイニックスを2.09兆ウォン、サムスン電子を1.30兆ウォン買い越し、大型半導体の需給を下支えした。外国人が利益確定し機関が受け皿になる構図だ。

外国人の買い越し先は重電・防衛・ビューティーに分散した。LSエレクトリック、現代ロテム(064350.KS)、APR(278470.KS)、イスペタシス(007660.KS)に資金が向かった。セクターローテーションの萌芽として注目したい動きだ。


本日のクオリティ再評価候補

スクリーニングの枠組みは3層構造だ。①ビジネスの質(Quality Compounder):高ROE・高マージン・低負債が揃う企業のみを土台とする。②資金フロー(Smart Money):機関・外国人が継続して買い越しているかを確認する。③再評価・実績(Cycle Rerating / PEAD):マージン改善が続き市場が利益倍率を引き上げ始めているか、実績サプライズ後のドリフトが発生しているかを見る。2つ以上のスクリーナーに重複する銘柄を優先候補とする。

上位候補テーブル

ランクティッカー銘柄名メタスコアスクリーナー数ヒットしたスクリーナー主要指標
1420770.KQギガビス108.25QC・SMQ・サイクル・SME・PEADROE 7.3%、OP YoY +777%、マージン+30pp
2000990.KSDBハイテク88.05QC・SMQ・サイクル・SME・PEADROE 11.8%、OP YoY +45%、空売り27.1%
3278470.KSAPR85.34QC・SMQ・SME・PEADROE 65%、OP YoY +198%、外国人持ち株37.5%
4007660.KSイスペタシス84.95QC・SMQ・サイクル・SME・PEADROE 21.2%、OP YoY +101%、5日外人+機関−738億
5025560.KQミレ産業74.93QC・SMQ・SMEROE 8.8%、売上YoY +88%、本日新規契約公示2件
6064350.KS現代ロテム65.54SMQ・サイクル・SME・PEADROE 25%、OP YoY +120%、マージン+6.8pp
7007810.KSコリアサーキット62.43SMQ・サイクル・SMEOP YoY +262%、マージン+5.9pp、RS 98.6%
8298040.KS暁星重工業40.73SMQ・サイクル・SMEOP YoY +106%、機関・外国人が個人売りを吸収

QC=Quality Compounder、SMQ=Smart Money Quality、SME=Smart Money Earnings


トップ3の補足コンテキスト

① ギガビス(420770.KQ) — メタスコア 108.2、5スクリーナー制覇

ディスプレイ・半導体向け検査装置の特殊機械メーカー。今期は営業利益が前年比+777%、マージンは+30ppと劇的に改善した。5つすべてのスクリーナーで上位にランクインしており、本日最も強いシグナルを発した銘柄だ。個人投資家が−191億ウォン売り越す中、外国人+機関がその供給を吸収している。PER 110倍と割安感はない。次の確認ポイントは直近四半期の受注残と設備投資計画、そして高PERが正当化される成長持続性だ。

② DBハイテク(000990.KS) — メタスコア 88.0、5スクリーナー制覇

8インチウエハーのアナログ・混載信号向けファウンドリー。ROE 11.8%、OP YoY +45%と財務は堅実で、5日間に外国人+機関が計+1,578億ウォン買い越した。ただし空売り比率が27.1%と高く、ショートカバーによる急騰と価格圧迫の両リスクが同居する。本日DART開示に子会社の営業停止関連リスク公示1件が含まれており、内容の精査が必要だ。スクリーナーシグナルは強いが、リスク開示は次のリサーチ優先事項として確認したい。

③ APR(278470.KS) — メタスコア 85.3、4スクリーナー

「Medicube」など美容機器・スキンケアブランドを展開するビューティーテック企業。ROE 65%、OP YoY +198%、売上YoY +111%と成長指標は群を抜く。本日IR説明会の開催公示(DARTカタリスト)があり、機関・外国人が個人の売り越し−605億ウォンを吸収した。外国人持ち株比率37.5%とグローバル機関の関心が高い。次の確認ポイントはQ2の海外売上比率と新製品ラインの立ち上がりだ。


本稿はスクリーニングデータに基づく情報提供目的のマーケット分析であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。

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