韓国クオリティ・リレーティングWatch 2026-06-02: ブイエム・イスペタシス・SKスクエア — 再評価候補トップ3

2026年6月2日、韓国KOSPIは軟調・KOSDAQも下落でリスク回避色の強い一日。ブイエム・イスペタシス・SKスクエアが4〜5スクリーナー同時交差で浮上。三層分析で再評価候補を読む。

マクロダッシュボード

指標現在値5日変化シグナル
KOSPI8,801.5+7.0%大型株主導
KOSDAQ1,026.0−9.4%軟調
VIX16.2−0.8%安定
米10年債4.47%−0.02pt横ばい
USD/KRW1,518+0.8%横ばい
Brent$93.5−0.2%安定

レジームは韓国 Bear / 米国 Bull。KOSPIとKOSDAQの5日リターン乖離は16ポイント超。VIXは16台で安定、米10年債も横ばいと外部環境は落ち着いているが、韓国市場内部の選別圧力は強い。


マーケットラップ(6月2日)

本日の韓国株市場は「リスク回避寄り」で終始した。14:15時点でKOSPIは8,687(−1.15%)、KOSDAQは1,026(−2.32%)と下落。指数の動きより市場の幅(breadth)の悪化が本質を表している。50日移動平均を上回る銘柄は全体の18.8%、200日線では31.6%、ADRも47%前後と弱い数字が並んだ。

強かったセクター: 通信・保険は底堅く推移。ロボティクス・AIインフラ関連の一部も相対的に持ちこたえた。ジェンセン・ファン氏の韓国訪問と物理AI協力発言がNAVER(035420.KS)の5日+40.3%急騰を演出し、半導体・AIインフラのナラティブは引き続き市場の主軸にある。

弱かったセクター: 基板・IT部品株は利益確定売りが集中した。医療・精密機器、建設、証券セクターも下押し。基板セクターの急落が個人投資家の不安心理を刺激する場面も見られた。

注目フロー: サムスン電子(005930.KS)は当日+3.3%と価格強度を維持したが、外国人が−3.94兆ウォン、プログラム売りが−2.99兆ウォンと大口売りが重なった。一方、機関は+1.10兆ウォンの買い越しで綱引きが続いている。ハンミ半導体(042700.KS)は機関売り−600億ウォンに空売り圧力も加わり、当日−6.0%・5日−16.3%と調整が深まった。

今日の相場を一言で表すなら「AIインフラのテーマは生きているが、5月以来の過熱が一部で解消される日」。6月3日は韓国市場が休場のため、次の実質確認は6月4日の再開場となる。


本日のクオリティ再評価候補

メタスクリーナーが89銘柄ユニバースから選出した上位候補。「良いビジネスに資金が入り、市場が再評価を始めているケース」を選別基準に、複数スクリーナーへの同時ランクインを優先した。

候補テーブル(上位8銘柄)

メタ順ティッカー銘柄名メタスコア交差数ヒットスクリーナーRS%主要指標
1089970.KQブイエム95.84QC・SMQ・CR・SME +Cons上方修正92.1ROE 14.8%、OP YoY +387%
2417840.KQジョステム86.13QC・SMQ・SME +Cons上方修正96.3ROE 6.9%、マージン改善+21.5pp
3402340.KSSKスクエア84.03QC・SMQ・SME +Cons上方修正98.9ROE 31.9%、OP YoY +125%
4007660.KSイスペタシス82.05QC・SMQ・CR・SME・PEAD87.2ROE 21.2%、OP YoY +101%
5131290.KQティエスイ65.33QC・SMQ・SME +Cons上方修正96.5ROE 10.4%、Consensus z +1.19
6420770.KQキガビス65.32QC・CR +Cons上方修正95.3ROE 7.3%、OP YoY +777%
7000990.KSDBハイテク57.02QC・CR93.3ROE 11.8%、マージン+3.0pp
8000660.KSSKハイニックス55.72QC・CR98.7ROE 35.6%、OP YoY +101%

略称: QC=クオリティコンパウンダー、SMQ=スマートマネークオリティ、CR=サイクルリレーティング、SME=スマートマネー実績改善、Cons=コンセンサス


トップ3の詳細

① ブイエム(089970.KQ)— メタスコア95.8、4スクリーナー交差

特殊目的機械メーカー。本日の交差強度は全候補中トップで、クオリティコンパウンダー・スマートマネークオリティ・サイクルリレーティング・スマートマネー実績改善の4スクリーナーにコンセンサス上方修正シグナルも重なる。注目は業績改善の規模だ。営業利益YoY +387%・マージン変化+29.3ppは全候補中最大級で、個人の売り(−118.6億ウォン)を外国人+優良機関が吸収する「良い需給」の形が直近5日で確認されている(F+QI累計+191.8億ウォン)。空売り比率6.5%と金融投資の売りには注意が必要だが、資金フローの方向性は明確。次の確認ポイントは吸収フローの継続有無。

② SKスクエア(402340.KS)— メタスコア84.0、3スクリーナー交差

SK系列の投資持株会社で、SKハイニックス(000660.KS)へのレバレッジ性格を持つ。ROE 31.9%・OP YoY +125%と実力値は高く、RS百分位98.9%は市場最上位クラス。直近5日の外国人+優良機関累計買い越しは+2,126億ウォンに達する。一方、空売り比率6.6%と優良機関の売りも観察されており、需給の均一性にはやや課題が残る。「ハイニックスが再評価されれば持株ディスカウントが縮小する」という角度は後続リサーチの主軸になりうる。DARTに最近の公式触媒(企業支配構造報告書ほか)が10件超あり、確認が必要。

③ イスペタシス(007660.KS)— メタスコア82.0、5スクリーナー交差(本日最多)

電子基板(PCB)メーカー。本日のスクリーナー交差数は全候補中トップの5つで、PEADスクリーナーでもTier A(強い実績サプライズ後ドリフトウィンドウ内)に分類されている。ROE 21.2%・OP YoY +101%・マージン+6.7ppと業績の質は高い。ただし直近5日の外国人+優良機関は−763億ウォンの売り越しという逆風が続いており、スクリーナーのシグナル強度と実際のフロー方向が乖離している点が最大の留意事項。需給が落ち着いてから入るか、フロー反転を確認してからアプローチするかが次のチェックポイントになる。


本稿はスクリーニングデータに基づく市場分析であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。

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