韓国クオリティ・リレーティングWatch 2026-06-03: ブイエム・SKスクエア・イスペタシス — 資金が動く優良株

KOSPI大型株とKOSDAQ中小型株の乖離が拡大。ブイエム・SKスクエア・イスペタシスがマルチスクリーナー上位に並ぶ。

セクション1:マクロダッシュボード

指標現在値5日変化シグナル
KOSPI8,801.5+7.0%大型株底堅い
KOSDAQ1,026.0−9.4%中小型株軟調
USD/KRW1,531+1.8%ウォン安継続
VIX16.1+2.0%安定圏
Brent原油$98.2+6.7%上昇圧力
米10年債利回り4.46%−0.03横ばい

レジーム判定:韓国=Bear、米国=Bull。 KOSPIとKOSDAQの5日リターン乖離は16.4ポイント。大型株が指数を下支えする一方、中小型株の地合いは悪化している。ウォン安(5日+1.8%)と原油高がコスト面の重しとなり、韓国市場全体のスタンスは縮小方向。米国はブレッドス50MA 53%と良好で、対照的な構図が続く。


セクション2:マーケットラップ

本日の同日クローズ・ブリーフィングソースは未着信。 以下はマクロレジームデータに基づく概況。

5日間のデータが示すのは、KOSPI大型株の相対的な強さとKOSDAQ全面安の二極化だ。KOSPI breadth(50MA超え銘柄比率)は18.8%、200MA超えは31.6%にとどまり、指数レベルの上昇に比べて銘柄選別環境は依然として厳しい。

セクター面では、半導体・電子部品・特殊機械が上位スクリーナーに多数ランクインしており、これらのセクターに選択的な買いが集中していることが示唆される。資金フローは外国人・機関投資家が個人の売りを吸収する構図が複数銘柄で確認されており、特定の高品質企業への集中度が高まっている。

ウォン安と原油高の組み合わせは輸入コストの上昇圧力となるが、輸出主導の半導体・電子部品企業には為替メリットが働く側面もある。


セクション3:本日のクオリティ再評価候補

上位候補テーブル(メタスコア順)

メタ順位ティッカー銘柄名スコアスクリーナー通過数主なシグナルROEOP成長(YoY)
1089970.KQブイエム95.14QC・SMQ・CR・SME14.8%+387%
2402340.KSSKスクエア82.53QC・SMQ・SME31.9%+125%
3007660.KSイスペタシス70.54QC・SMQ・SME・PEAD21.2%+101%
4021080.KQエイティナムインベスト62.63QC・CR・PEAD13.0%+137%
5043260.KQソンホ電子61.03SMQ・CR・SME36.3%+20%
6417840.KQジョステム57.22SMQ・SME6.9%
7000660.KSSKハイニックス52.62QC・CR35.6%+101%

QC=クオリティコンパウンダー、SMQ=スマートマネー品質、CR=サイクルリレーティング、SME=スマートマネー実績改善、PEAD=決算ドリフト


上位3銘柄の詳細

1位:ブイエム(089970.KQ) — スコア95.1、4スクリーナー通過

事業概要: 半導体・ディスプレイ製造装置メーカー。特殊目的機械セクター。

なぜ今か: 4スクリーナー同時通過はこの日のユニバース最上位。営業利益のYoY成長率は+387%、営業利益率の変化幅は+29.3ポイントと際立つ。過去5日間の外国人+機関の純買い額は+191.8億ウォンで、個人の売り(−118.6億ウォン)を吸収している。コンセンサス上方修正シグナルも点灯しており、「良い事業に資金と再評価が同時につく」典型的なケースだ。

確認すべき点: 空売り残高6.5%、貸借残高増加中。外国人持ち株比率21.3%でまだ拡張余地はあるが、貸借動向は注視が必要。


2位:SKスクエア(402340.KS) — スコア82.5、3スクリーナー通過

事業概要: SK系列の中間持株会社。SKハイニックス(000660.KS)・SKテレコムなど主要子会社への持分を保有。純資産ベースのバリュエーションで見られることが多い。

なぜ今か: ROE 31.9%はファンダメンタルズとして強く、QCスクリーナーのRS percentileは98.9%と市場全体の上位2%以内に位置する。営業利益+125%、純利益+142%と実績改善軸も確認済み。過去5日で外国人+機関が+2,126億ウォン純買いし、個人の−6,280億ウォンの売りと対峙している。構造的に「数字の期待値が上がっているクオリティ企業」の文脈に合う。

確認すべき点: 空売り比率11.8%はやや高め。外国人持ち株比率49.2%で上限に近づく可能性。


3位:イスペタシス(007660.KS) — スコア70.5、4スクリーナー通過

事業概要: 多層基板(MLB)専業の電子部品メーカー。AI・ネットワーク向け高密度基板の需要増加で注目を集めている。

なぜ今か: 営業利益+101%、純利益+117%と成長率が高く、ROE 21.2%で財務品質も合格水準。PEADスクリーナー(決算ドリフト)も通過しており、実績発表後の価格形成が継続中と判断できる。SMQ・SMEの両スクリーナーで上位にランクインし、外国人・機関の買い傾向が確認される。

確認すべき点: 直近5日の外国人+機関の累積純買いは−763.8億ウォンと短期フローが反転している点は要注意。PEADスコアはマイナス圏(−1.12)で、ドリフトのモメンタムはやや鈍化気味。


スクリーナーフレームワークの読み方

本ウォッチのスクリーニングは3層構造で設計されている。

  1. 品質軸(クオリティコンパウンダー): ROE・マージン・成長継続性でビジネスの質を確認
  2. 資金フロー軸(スマートマネー): 外国人・機関の純買いでプロが評価しているかを確認
  3. 再評価軸(サイクルリレーティング・PEAD): 営業レバレッジや決算サプライズで「市場が再び織り込み始めているか」を確認

3軸すべてに通過する銘柄はブイエム、イスペタシスの2社。2軸通過ではSKスクエア、エイティナムインベスト、ソンホ電子が続く。単一スクリーナー通過銘柄は今日のメインストーリーには据えない。

本リストは投資推奨ではなく、後続リサーチの優先順位付けを目的とした候補キューである。


データソース:KRメタスクリーナー、KRスクリーナー各種(2026-06-03)、マクロレジームレポート(2026-06-03 evening)。クローズブリーフィングは本日未着信のため、マーケットラップはマクロデータベースの概況にとどめた。

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