韓国クオリティ・リレーティングWatch 2026-06-05: ブイエム・ギガビス・ウォニクIPS — 機関が厳選買い

KOSPI-3.7%急落、外国人がSKハイニックス・サムスン電子を計2.9兆ウォン売り越す中、機関はブイエム・ギガビス・ウォニクIPSに選別買い。5スクリーナー重複の再評価候補を解説する。

マクロダッシュボード

指標現在値5日変化シグナル
KOSPI8,160.6−3.7%ベア
KOSDAQ1,002.4−6.7%ベア
VIX15.6−2.5%安定
米国10年債利回り4.48%+0.02pp横ばい
USD/KRW1,538+2.1%ウォン安
ブレント原油$94.9−0.1%安定

レジーム判定:韓国 Bear / 米国 Bull。KOSPIは5日で−3.7%、KOSDAQは−6.7%と全面的に軟調。ウォンは5日間で+2.1%下落し1,538台に。VIX15.6で米国市場は落ち着いており、韓国固有の外国人売り圧力が際立つ構図だ。50MA超過銘柄比率は韓国17.1%・米国50.0%と大きく乖離しており、KR Bear・US Bullの判定が継続している。


市場ラップ

データソース:KR Market Snapshot(2026-06-05)。当日クローズブリーフィングは未取得のため、同日DBスナップショットを使用。

本日の韓国株式市場は広範な下落。2,159銘柄のうち上昇533・下落1,428・横ばい198。ADRプロキシ37.3、平均騰落率−1.38%で、市場の3分の2が下落した。売買代金は2.90兆ウォンにとどまり、積極的な買い手が不在のまま値が崩れた一日だった。

本日最大のテーマは外国人による半導体大型株の大量売却だ。SKハイニックス(000660.KS)を1.51兆ウォン、サムスン電子(005930.KS)を1.41兆ウォン売り越し、両社だけで約2.9兆ウォンの売りが出た。SKハイニックスは−9.92%、サムスン電子は−6.40%の大幅下落。この売りは周辺銘柄にも波及し、ハン・ミ半導体(042700.KS)−6.91%、済州半導体(080220.KS)−12.86%、シムテック(222800.KS)−9.17%と、半導体サプライチェーン全体が売り込まれた。

外国人売りを買い向かったのは主に個人投資家だ。SKハイニックスでは外国人+機関の合計約4.19兆ウォンの売りを、個人が約4.01兆ウォン吸収した。構造的な需給の歪みが継続している点に注意が必要だ。

一方、外国人は選別的な買いも行った。SKスクエア(402340.KS)、新韓フィナンシャルグループ(055550.KS)、HD現代重工業(329180.KS)、韓国航空宇宙(047810.KS)などへの買い越しが目立つ。新韓フィナンシャルグループは+7.39%と市場に逆行して大きく上昇した。防衛・造船・大型金融という非半導体セクターへの資金シフトが見える。

機関はサムスン電機(009150.KS)+2.39%、ウォニクIPS(240810.KQ)+4.32%、テス(095610.KS)+2.43%などの半導体装置・電子部品株を買い越した。大型チップ株から資金が離れ、業績改善が確認できる中型装置株へ移動している。

テーマ株では、アルト(459550)+29.97%、アイロボティクス(066430)+29.84%、モヘンズ(006920)+28.86%が急騰した。ただし外国人・機関の買いを伴わない個人主導の動きであり、全体相場とは切り離して見る必要がある。


本日のクオリティ再評価候補

KRメタスクリーナー(2026-06-05)とスクリーナー交差サマリーに基づく。複数スクリーナー重複を優先し、3スクリーナー以上通過銘柄を中心に取り上げる。

上位候補テーブル

ランクティッカー銘柄名メタスコア重複数ヒットスクリーナーROE営業利益 YoY
1089970.KQブイエム102.65QC・SMQ・CR・SME・PEAD14.8%+386.9%
2420770.KQギガビス102.04QC・SMQ・CR・SME7.3%+777.2%
3240810.KQウォニクIPS92.05QC・SMQ・CR・SME・PEAD8.7%+593.6%
4307930.KQカンパニーK58.53QC・CR・PEAD9.3%+197.0%
5043260.KQソンホ電子54.43SMQ・CR・SME36.3%+19.6%
6000990.KSDBハイテック53.92QC・CR11.8%+45.3%
7000660.KSSKハイニックス49.42QC・CR35.6%+101.2%

QC=クオリティコンパウンダー、SMQ=スマートマネー・クオリティ、CR=サイクルリレーティング、SME=スマートマネー・実績改善、PEAD=実績ドリフト


トップ3の詳細

1. ブイエム(089970.KQ)— スコア102.6、全5スクリーナー通過

半導体・FPD製造装置を手がける特殊目的機械メーカー。全5スクリーナーを通過し、本日の最上位候補として浮上した。営業利益YoY+386.9%・売上+105.5%と業績が急拡大しており、OPMは+29.3ppの大幅改善を記録している。需給面では、外国人+機関合計(直近5日)が+432.7億ウォンの純買い越しとなる一方、個人が−407.7億ウォンを供給する構図だ。スマートマネーが個人売りを吸収している典型例といえる。PEADスコアは+2.07でTier A最上位に位置する。DARTでは2026年6月5日付の大量保有報告書が確認されており、株主動向も注目点だ。次に確認すべきは足元の受注残高と顧客の設備投資計画の方向性だ。

2. ギガビス(420770.KQ)— スコア102.0、4スクリーナー通過

基板・電子部品向け光学検査装置メーカー。全候補の中で最高水準の営業利益成長率(YoY+777.2%)を誇り、売上も+100.6%と倍増している。OPM変化は+29.9pp。外国人+機関の5日純買いは+220.4億ウォン、個人が−242.5億ウォン供給という同様の需給構図だ。スマートマネー・クオリティおよび実績改善スクリーナーでそれぞれ1位と、質・資金フローの両面でトップクラス。さらにDARTで2026年6月4日付の単一販売・供給契約締結(触媒公示)が確認されており、足元の受注モメンタムを公式に裏付けている。PER111倍と高水準だが、利益成長の速度がその正当性を問われる局面にある。確認すべき次のポイントは当該契約の規模と継続性だ。

3. ウォニクIPS(240810.KQ)— スコア92.0、全5スクリーナー通過

半導体・有機EL(OLED)製造装置の大手。全5スクリーナー通過で3位にランクイン。営業利益YoY+593.6%と急速な業績回復が続く中、本日の機関純買い上位にも名前が挙がった数少ない銘柄の一つだ。外国人+機関の直近5日合計純買いは+1,160.3億ウォンと3候補中で最大規模であり、個人が−869.8億ウォンを供給した。PEADスコアは+0.59。ROE8.7%は控えめだが、OPMの急速な改善がサイクル底打ちからの再評価を示唆している。本日の市場が全面安の中でも機関の買いが継続している点は、需給の質として注目に値する。次の確認ポイントは後工程装置の受注残高と2026年後半の顧客別出荷見通しだ。


本記事はスクリーナーデータに基づく市場情報の提供を目的としており、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。

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