マクロダッシュボード
| 指標 | 現在値 | 5日変化 | シグナル |
|---|---|---|---|
| KOSPI | 7,484.4 | −14.8% | 📉 弱気 |
| KOSDAQ | 911.4 | −13.2% | 📉 弱気 |
| VIX | 19.5 | +23.6% | 🟢 安定圏 |
| US 10年金利 | 4.54% | +0.06 | → 横ばい |
| USD/KRW | 1,530 | +1.3% | ⚠️ ウォン安 |
| Brent | $96.0 | −1.8% | → 安定 |
レジーム判定:韓国 Bear / 米国 Neutral。KOSPIとKOSDAQで5日累積−13〜15%という深い調整が続いており、本日はKOSPIのサーキットブレーカーとKOSDAQの売りサイドカーが同時発動した。米国市場はNeutralを維持しており、韓国固有の売り圧力が拡大している構図だ。
マーケットラップ
6月8日の韓国株市場は、完全なリスクオフ相場だった。
14時30分時点でKOSPIは7,630.08(−6.50%)、KOSDAQは925.98(−7.63%)。サーキットブレーカーとサイドカーが同日に発動するのは稀なケースであり、セクターローテーションではなくレバレッジ解消と外国人・機関の同時売りが市場を支配した。引け後の最終値はKOSPI 7,484.4まで水準を切り下げている。
強かったセクター:NAVER(035420.KS)と通信・AIファクトリー関連。NAVERは決算説明会でAIファクトリーの数値目標を初めて提示した——2027年55MW稼働開始、2028年累積200MW、長期1GW、5年後の売上20兆ウォン目標。市場全体が崩れる中、機関の純買いが+347億ウォン、プログラム売買が+518億ウォンと流入し、相対強度がセクター内で最も高かった。SK네트웍스(001740.KS)もAI・エヌビディア協業期待から当日急騰した。
弱かったセクター:半導体、自動車、証券・金融、機械装備。삼성전자(005930.KS)は−10.2%、SK하이닉스(000660.KS)は−7.7%(5日累積−18.1%)。エヌビディアとSK하이닉스がVera Rubin・RTX Spark・Jetson Thor向けの長期技術パートナーシップを発表したが、外国人−3,134億ウォン・機関−1,542億ウォンという売りフローを止めるには至らなかった。韓国半導体全体として、レバレッジETFのリバランスとショート・ガンマ構造が引け値の変動率を増幅させたという分析が複数出ている。
삼성전기(009150.KS)については、AIサーバー向けMLCC対応のフィリピン増設(約1.2兆ウォン規模、生産能力30%以上拡大の可能性)が報じられた。AI인프라のボトルネック解消という軸では引き続き注目に値するが、本日は半導体・電子部品セクター全般の売りに巻き込まれた。
한미반도체(042700.KQ)はSK하이닉스向けHBM4製造用TC BONDER 4.5 GRIFFINの受注(442億ウォン、契約終了2026年9月)を公示したが、当日の外国人・機関フローは揃ってマイナスで、公示内容と市場の反応が乖離する結果となった。
翌日の確認ポイントは、半導体セクターへの外国人売りが縮小するか、NAVERの相対強度が維持されるか、そして6月11日の先物・オプション同時満期と6月12日のSpaceX上場関連の流動性集中だ。本日は「安値買いの日」ではなく、強制清算後に誰が最初に回復するかを見極める日として臨む必要がある。
本日の質的再評価候補
本日のメタスクリーナーは80銘柄をカバーし上位20銘柄を抽出した。スクリーナー交差数と積算スコアを軸に以下の候補テーブルを整理する。
候補テーブル(上位7銘柄)
| メタ順位 | ティッカー | 銘柄名 | メタ スコア | 交差数 | ヒットスクリーナー | ROE | OP YoY | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 080220.KQ | 제주반도체 | 81.9 | 4 | QC・SMQ・CR・SME | 17.4% | +274.4% | DARTリスク公示2件 |
| 2 | 089970.KQ | 브이엠 | 71.4 | 3 | QC・CR・PEAD | 14.8% | +386.9% | — |
| 3 | 420770.KQ | 기가비스 | 67.6 | 2 | QC・CR | 7.3% | +777.2% | 当日−14.2%、空売り6.4% |
| 4 | 012510.KQ | 더존비즈온 | 59.9 | 2 | QC・CR・PEAD | 15.0% | +45.0% | — |
| 5 | 329180.KS | HD현대중공업 | 51.7 | 2 | QC・CR | 15.2% | +188.9% | DART受注公示2件あり |
| 6 | 005930.KS | 삼성전자 | 51.9 | 2 | QC・CR | 10.7% | +33.2% | 外国人+機関 売り継続 |
| 7 | 000660.KS | SK하이닉스 | 48.6 | 2 | QC・CR | 35.6% | +101.2% | 外国人+機関 売り継続 |
QC=クオリティ・コンパウンダー / SMQ=スマートマネー・クオリティ / CR=サイクル・リレーティング / SME=スマートマネー・実績改善 / PEAD=実績ドリフト
トップ3の詳細
1位:제주반도체(080220.KQ)— 4スクリーナー交差、メタスコア81.9
済州半導体は韓国のファブレス系半導体メーカーで、DRAM・SRAM・Flashメモリ関連製品を手がける。本日はQC×SMQ×CR×SMEの4スクリーナーを同時通過した唯一の銘柄として、メタ首位を獲得した。
- 質的根拠:ROE 17.4%、営業利益YoY +274.4%、RSパーセンタイル98.2。クオリティ・コンパウンダーとスマートマネー・クオリティの両方で1位または上位通過
- 資金フロー:個人−646億ウォンの売り圧力を外国人+質的機関が吸収。直近5日間のF+QI純買いは+544億ウォン
- 再評価シグナル:サイクルリレーティングでマージン変化+6.0pp、スマートマネー・実績改善スクリーナーでも首位(営業利益+274.4%、純利益+103.6%)
- 次の確認点:DARTにリスク公示2件あり(主総関連の修正公示が直近に複数)。公示内容の精査が優先
急落相場の中でスマートマネーが個人の売りを吸収し続けているパターンは、質的再評価が始まっていることを示す有力なシグナルだ。
2位:브이엠(089970.KQ)— 3スクリーナー交差、メタスコア71.4
ブイエムは半導体・ディスプレイ向け特殊目的機械メーカー。本日のPEADスクリーナーでTier A(Strong Beat)首位を獲得し、QC・CRと合わせた3スクリーナー交差を達成した。
- 質的根拠:ROE 14.8%、営業利益YoY +386.9%、売上YoY +105.5%、RSパーセンタイル94.1
- PEADシグナル:営業利益率変化+29.3pp、52週高値まで13.2%の余地、5日リターン+2.4%、直近20日リターン+3.1%。ドリフト余地は残存
- コンセンサス修正:実績改善スクリーナーとの重複によりコンセンサス上方修正トレンドを確認
- 次の確認点:直近のDART大量保有報告書が5月末〜6月5日に複数提出。機関持ち高の変化方向を確認
市場全体が急落する中でも株価が52週高値の13%圏内に位置し、5日リターンがプラスを維持している点は相対的な強さのシグナルとして機能している。
3位:기가비스(420770.KQ)— 2スクリーナー交差、メタスコア67.6
기가비스は半導体検査用特殊機械(フライングプローブテスター等)メーカー。QC×CRの2スクリーナー交差にコンセンサス上方修正(composite z +0.96)が加わる。しかし本日の株価は−14.2%と分析対象の中で最も弱く、運用スクリーナーでもExitシグナルが点灯している点は重要な留保だ。
- 質的根拠:営業利益YoY +777.2%、売上YoY +100.6%、マージン変化+29.9pp
- リスク:空売り比率6.4%、プログラム売買+18.0%(分散リスク)、質的機関フローがマイナス方向
- DART触媒:6月4日付で単一販売・供給契約締結の公示あり(촉매公示1件)
- 次の確認点:株価がMA50を回復し、空売りが縮小するかを確認してから次の評価に入るのが妥当
メタスコアは3位を示すが、当日の価格・フローシグナルは揃ってネガティブ。質的数値の強さとモメンタムの乖離が顕著であり、タイミングには慎重なアプローチが必要だ。
本記事は公開市場データに基づく情報提供・スクリーニング紹介を目的としており、特定銘柄の売買推奨ではありません。投資判断はご自身の責任のもとでご確認ください。