韓国クオリティ・リレーティングWatch 2026-06-09: テス・ヒョソン重工業・コリアサーキット — 急反発後の選別局面

前日急落後のKOSPIが+7.5%急反発。機関主導の半導体相場でテス(095610)、ヒョソン重工業(298040)、コリアサーキット(007810)が複数スクリーナーを同時通過し再評価候補として浮上した。

マクロダッシュボード

指標現値5日変化シグナル
KOSPI8,096.9−8.0%弱気
KOSDAQ967.8−5.7%弱気
VIX18.0+12.1%安定圏
米10年債利回り4.55%+0.10pp横ばい
USD/KRW1,525+0.5%横ばい
Brent原油$92.4−2.8%軟調

レジーム判定: 韓国株 Bear / 米国株 Bull。5日間でKOSPIは8%超下落し、銘柄ブレッドス(50MA超え比率)はわずか1.6%。米韓の乖離が大きく、韓国は縮小・選別スタンスが継続する局面だ。


本日の韓国市場

前日の急落とサーキットブレーカー発動を経て、本日のKOSPI(韓国株式市場全体)は8,048〜8,097水準で+7.5%超の急反発。KOSDAQも+7.2%と追随した。ただし今日の反発は「トレンド回復の確認」ではなく、機関の安値拾いと半導体主導の絞り込み相場と見るのが妥当だ。発掘スクリーナーはBear(45/100)、運営スクリーナーはNeutralにとどまる。

強かったセクター

半導体・AIインフラが圧倒的な主役だった。SKハイニックス(000660.KS)は+15.9%、サムスン電子(005930.KS)は+9.0%と大幅高。機関が両社を力強く買い支えた。テレグラム経由の観測でも「半導体・AIインフラ」が47件と最多言及テーマとなり、米国データセンター投資への信頼感と前日急落後の安値拾いが合わさった形だ。電気電子でもサムスン電機(009150.KS)が+18.4%と本日最大の値動きを記録した。

弱かったセクター

AIアプリ・ITサービスは対照的に弱い。エヌビディア協業期待で先行していたNAVERなどIT大手は利益確定売りに押され、反発局面で相対的に取り残された。

資金フローの構図

SKハイニックスは外国人が−1.36兆ウォンと大規模に売り越す一方、機関が+1.84兆ウォンで吸収。サムスン電子も外国人・プログラム売りを機関が防いだ。本日の急反発は機関主導の性格が強く、外国人の買い転換が確認できるまでは「追いかけ買い」より「確認待ち」のスタンスが合理的だ。


本日のクオリティ再評価候補

メタスクリーナーが93銘柄を評価。複数スクリーナー通過銘柄を中心に上位候補を整理する。

ランクティッカー銘柄名メタスコア重複数通過スクリーナー主要指標
1095610.KQテス77.63QC・SMQ・SMEROE 14.5%、営業利益YoY +50.3%
2298040.KSヒョソン重工業66.84QC・SMQ・CR・SMEROE 21.4%、営業利益YoY +106.1%
3420770.KQギガビス66.82QC・CRROE 7.3%、営業利益YoY +777.2%
4089970.KQブイエム63.52QC・CRROE 14.7%、営業利益YoY +386.9%
5007810.KSコリアサーキット59.63SMQ・CR・SMEROE 10.7%、営業利益YoY +262.3%
6240810.KSウォニクIPS54.03QC・CR・PEADROE 8.7%、営業利益YoY +593.6%
7005930.KSサムスン電子52.32QC・CRROE 10.7%、マージン変化 +2.2pp
8000660.KSSKハイニックス51.12QC・CRROE 35.6%、OPM 48.6%

QC=クオリティコンパウンダー、SMQ=スマートマネー品質、CR=サイクルリレーティング、SME=スマートマネー実績改善

メタ順位と重複数の乖離について: ヒョソン重工業(298040.KS)は4スクリーナー通過で重複数トップだが、負債比率201.5%と外国人+優良機関の5日純売越し(−114.7億ウォン)がスコアを抑制している。テス(095610.KQ)がメタ1位に立つのは、クオリティコンパウンダー×スマートマネー品質×実績改善という最上位の3スクリーナー組み合わせを通過しており、かつ外国人+優良機関(F+QI)が個人の売り(−387.2億ウォン)を吸収しているフローが確認できるためだ。


トップ3の詳細

1. テス(095610.KQ) — 実績改善に機関資金が乗る典型パターン

半導体製造装置メーカー。ROE 14.5%、営業利益YoY +50.3%でクオリティコンパウンダーを通過し、スマートマネー品質・実績改善の両スクリーナーでも1位に入る稀少な銘柄。DARTへの単一販売・供給契約締結(自律公示)が6月5日・5月21日の2件確認されており、受注の可視性は高い。個人の放出(−387.2億ウォン)を外国人+優良機関が吸収するフローは「スマートマネーが個人から拾う」という教科書的な構造だ。次の確認事項は外国人純買いの継続と高値更新の有無。

2. ヒョソン重工業(298040.KS) — 4スクリーナー通過、ただし資金フローは混在

重電・変圧器メーカー。ROE 21.4%、営業利益YoY +106.1%、マージン変化+5.1ppと実績の質は本日のユニバースで最高水準の一角。AI・データセンター向け電力インフラ需要を背景にサイクルリレーティングが機能しやすい業態で、4スクリーナー通過は全候補中トップ。ただし外国人+優良機関が5日間−114.7億ウォンの売り越しで個人(+328.4億ウォン)が吸収している構図は要注視。空売り残高12.4%も確認が必要。「質は強い、資金フローはまだ混在」の段階で、外国人の転換確認が次のトリガーになる。

3. コリアサーキット(007810.KS) — 実績反転×PEAD×スマートマネーの3本柱

PCB(プリント回路基板)メーカー。営業利益YoY +262.3%、マージン変化+5.9ppと実績の上振れ幅が際立つ。スマートマネー品質・サイクルリレーティング・PEAD(実績後ドリフト)の3スクリーナーを同時通過し、5日間F+QI純買い+236.9億ウォンが確認されている。RS 98.8と相対強度はユニバース内トップクラス。確認すべき点は外国人の継続買いと空売り残高の安定推移。実績反転の規模とPEADの組み合わせは、アップサイドがまだ残る構造を示唆する。


本レポートは公開市場分析を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。スクリーナー通過はリサーチ候補の選定基準であり、投資判断の最終確認は各自でお願いします。

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