韓国クオリティ・リレーティングWatch 2026-06-10: ギガビス・HD現代重工業・VM — ベア相場に資金が入る好企業

2026年6月10日、KOSPI 7,730は5日間で-10.5%下落しベア相場が継続。外国人・機関が半導体大型株を売る一方、造船・検査装置・半導体装置の好企業に選別買いが流入。4スクリーナー重複のHD現代重工業(329180)とメタスコア首位のギガビス(420770)が再評価候補トップに浮上。

マクロダッシュボード

指標現在値5日変化シグナル
KOSPI7,730.8−10.5%ベア
KOSDAQ951.6−9.3%ベア
VIX21.6+40.1%⚠️ 警戒
米国10年債利回り4.53%+0.04横ばい
USD/KRW1,523−0.5%横ばい
ブレント原油$92.7−0.4%安定

レジーム判定: 韓国 = ベア / 米国 = ニュートラル。 KOSPIは直近5日で10.5%下落し、VIXは同期間に4割超上昇した。市場ブレッドスは50日移動平均線超えが1.6%にとどまり、銘柄選別環境は極めて悪い。韓国と米国のレジームに乖離がある局面では、韓国エクスポージャーの圧縮とキャッシュ比率の引き上げが基本スタンスとなる。


マーケットラップ(2026年6月10日)

ソース: KRマーケットスナップショット(同日DB)

本日のKOSPI市場は幅広い売り圧力が続いた。上昇686銘柄に対し下落1,253銘柄。市場全体の平均騰落率は−0.33%、総売買代金は2.63兆ウォンと低調で、投資家の参加意欲が薄い一日だった。

最大の売り圧力は半導体大型株に集中した。 サムスン電子(005930.KS)は−6.06%で外国人売り越し約1.18兆ウォン。SKハイニックス(000660.KS)は−7.54%で機関売り越し約1.43兆ウォンと、双方の売り主体が揃って手を引いた。サムスン電機(009150.KS)も−8.38%と連れ安。これらの売りを個人が買い向かいで吸収する構図になっており、需給面での底値感はまだ乏しい。

一方、防衛・重工業・電力インフラセクターは相対的に底堅く、機関と外国人の選別買いが入った。 LIGディフェンス&エアロスペース(079550.KS)が+8.97%、韓国航空宇宙(047810.KS)が+7.75%、LS ELECTRIC(010120.KS)が+7.52%と、機関買い越し上位に並んだ。造船ではHD現代重工業(329180.KS)が+4.74%を記録し、外国人・機関・金融投資の三者から買いが入った。

ディフェンシブ性が評価されたKT&G(033780.KS)は+0.43%と小幅高。SKテレコム(017670.KS)は−2.22%ながら外国人の小幅買い越しが確認された。

本日の市場性格は**「半導体大型株売り/防衛・インフラ・造船への選別ローテーション」**。ベア局面に典型的な需給分解が進んでいる。


本日のクオリティ再評価候補

メタスクリーナー(ユニバース93銘柄、2026年6月10日)とスクリーナー重複テーブルを照合した結果を示す。複数スクリーナー通過が候補選定の基本軸であり、3スクリーナー以上の重複は通常リードとなる。

上位候補一覧

Meta順位ティッカー銘柄名メタスコア重複数通過スクリーナーROEOP YoY主な注意点
1420770.KQギガビス82.63QC・CR・PEAD7.3%+777%個人売りを外国人+機関が吸収
2329180.KSHD現代重工業73.94QC・SMQ・CR・SME15.2%+189%直近5日F+QI売り越し−163.5億ウォン
3089970.KQVM(ブイエム)63.62QC・CR14.7%+387%コンセンサス上方修正中
4252990.KQサムCNS54.73QC・CR・PEAD9.7%+183%機関買い越し確認
5000660.KSSKハイニックス53.12QC・CR35.6%+101%外国人+機関の大量売り越し進行中
6000990.KSDBハイテク53.02QC・CR11.8%+45%DART触媒1件・外国人買い越し
7089890.KQコセス50.23QC・CR・PEAD17.8%+410%外国人+機関の売り越し継続

QC=クオリティコンパウンダー / SMQ=スマートマネークオリティ / CR=サイクルリレーティング / SME=スマートマネー実績改善 / PEAD=実績ドリフト


トップ3 詳細

1. HD現代重工業(329180.KS) — 本日唯一の4スクリーナー重複

韓国最大手の造船メーカー。クオリティ・スマートマネー・サイクル・実績改善の4軸が揃う本日唯一の銘柄。ROE 15.2%、営業利益YoY +188.9%、マージン改善+6.7pp。6月8日付でDARTに単独販売・供給契約が2件公示されており、受注環境の好調が裏付けられている。本日+4.74%で外国人・機関・金融投資の三者買い越しと市場をアウトパフォーム。ただし直近5日での外国人+質的機関の累積売り越しは−163.5億ウォンと注意が必要。次の確認点は受注残高の積み上がり速度と2Q営業利益率の方向性。

2. ギガビス(420770.KQ) — メタスコア82.6でユニバース首位

半導体・FPD向け検査装置メーカー。RS percentile 95.6と相対強度が高く、PEADスコアはTier A首位(+2.30)。営業利益YoY +777%、マージン変化+29.9ppと今期の利益転換規模が際立つ。本日は個人が−128.7億ウォン売り越した分を外国人と質的機関が吸収し、需給の方向性は強い。6月5日の大量保有報告書も株主構成の変化を示唆する。次に見るべきは顧客別受注内訳と来期のOP成長持続性。

3. VM・ブイエム(089970.KQ) — 機関買い越し確認、コンセンサス上昇局面

半導体向け真空装置メーカー。ROE 14.7%、OP YoY +386.9%、マージン変化+29.3ppと実績の質は高い。本日+5.48%で機関買い越しを確認。アナリストのコンセンサス上方修正z値は+0.78と、市場の数字が上がり始めている段階であることを示す。クオリティコンパウンダー#3・サイクルリレーティング#8と両スクリーナーで上位。個人の−461.4億ウォン売りを外国人+質的機関が吸収している点はポジティブ。


本稿は市場分析・スクリーナー紹介を目的としており、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。ベア局面における個別銘柄の再評価候補として記録するものです。

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