マクロ・ダッシュボード
| 指標 | 現在値 | 5日変化 | シグナル |
|---|---|---|---|
| KOSPI | 9,114.5 | +4.5% | 大型株主導 |
| KOSDAQ | 968.4 | −4.9% | 中小型軟調 |
| VIX | 17.3 | +5.4% | 安定圏 |
| 米国10年債 | 4.45% | −0.02 | 横ばい |
| USD/KRW | 1,537 | +1.6% | ウォン軟調 |
| Brent原油 | $79.0 | フラット | 安定 |
レジーム判定:韓国市場 Bear、米国市場 Neutral。KOSPIとKOSDAQの5日騰落乖離は9.4ポイントに達し、大型半導体への集中が際立つ。先物ベーシスは+13.28とプラスだが、プログラム売買は−2兆5,500億ウォンと大規模な売りが出た。ETF純設定は+4,599億ウォンで、パッシブ資金の流入は継続している。
マーケット・ラップ:大型半導体が指数を牽引、裾野は依然として狭い
本日のKOSPIは9,114.55(+0.69%)で引けた。表面的にはリスクオンに見えるが、実態は「狭義のリスクオン・広義ニュートラル〜ベア」という二層構造だった。
相場の主役は半導体だ。SK하이닉스(000660.KS)が日次+5.6%と急騰し、삼성전자(005930.KS)と삼성전기(009150.KS)が指数を引き上げた。AIインフラ関連のニュースフローは本日も30件超を記録し、市場の関心を集めた論点は主に三つだ。TrendForceが指摘するコンシューマDRAMの供給不足、AIサーバー向け高性能MLCCのショーテージと価格上昇観測、そして삼성전기のABF・MLCC価格改定に絡んだアナリスト目標株価引き上げである。次いで電力・原発・エネルギー関連が11件と続いた。
KOSDAQは968.40(+0.19%)と小幅高にとどまり、非主力セクターと中小型成長株は軟調だった。銘柄の裾野を示すBreadth指標は、50日移動平均超えが13.7%、200日移動平均超えが25.6%と低水準で推移している。指数が上昇しても参加銘柄の広がりが乏しく、個別選別の精度が例年以上に重要な局面だ。
資金フローの内訳:SK하이닉스では外国人が1兆4,329億ウォンを売り越した一方、機関が1兆2,372億ウォンを買い支えた。삼성전자では外国人・機関がともに売り越しとなり、個人が4,742億ウォンを吸収した。上昇しながら外国人・機関が資金を引き揚げる構図は、指数の値動きだけで相場を判断することの危うさを示している。
クオリティ再評価候補:本日のスクリーナー交差上位銘柄
本日は83銘柄を対象に、クオリティコンパウンダー(QC)・スマートマネー(SM)・サイクル再評価(CR)・スマートマネー実績(SME)・実績ドリフト(PEAD)の5軸でスクリーニングを実施した。2スクリーナー以上に入った銘柄が優先候補、3スクリーナー以上が主要検討対象となる。
上位候補一覧
| ランク | ティッカー | 銘柄名 | メタスコア | 重複数 | 通過スクリーナー | ROE | OP YoY | 営業利益率変化 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 420770.KQ | 기가비스 | 112.4 | 5 | QC・SM・CR・SME・PEAD | 7.3% | +777% | +29.9pp |
| 2 | 089970.KQ | 브이엠 | 94.4 | 4 | QC・SM・CR・SME | 14.7% | +387% | +29.3pp |
| 3 | 000990.KS | DBハイテク | 92.1 | 5 | QC・SM・CR・SME・PEAD | 11.8% | +45% | +3.0pp |
| 4 | 482630.KQ | 삼양엔씨켐 | 91.9 | 4 | QC・SM・CR・SME | 14.7% | +65% | +4.3pp |
| 5 | 240810.KQ | 원익IPS | 81.8 | 4 | QC・SM・CR・SME | 8.7% | +594% | +6.7pp |
| 6 | 131290.KQ | 티에스이 | 71.5 | 3 | QC・SM・SME | 10.4% | +23% | — |
| 7 | 298040.KS | 효성중공업 | 59.7 | 3 | QC・CR・PEAD | 21.4% | +106% | +5.1pp |
注目上位3銘柄
① 기가비스(420770.KQ)— メタスコア112.4、5スクリーナー通過
PCB・半導体パッケージ向け自動光学検査(AOI)装置メーカー。AIパッケージ基板の検査需要拡大を直接の追い風として受けており、売上高+100.6%・営業利益+777%・営業利益率+29.9ポイント改善と、本日の全候補で最も大きな実績改善幅を示した。外国人・機関が個人の売り越し(56億ウォン)を吸収しており、スマートマネーの資金流入が数字で確認できる。PEADスコアは+2.94で全候補トップ、52週高値と同水準にある。DARTでは6月15日付の単一販売・供給契約公示が確認されており、これが今後の業績予想に織り込まれているかどうかが次の確認事項だ。
② DBハイテク(000990.KS)— メタスコア92.1、5スクリーナー通過
アナログ・パワー半導体に特化したファウンドリ。ROE 11.8%・OP YoY +45.3%と安定したクオリティを維持しながら、マージンが+3.0ポイント拡大している。外国人+機関の5日間累計買い越しは+653.5億ウォンで、個人の売り越しを吸収するスマートマネーの動きが明確だ。一方、空売り残高と機関順位に注意が必要な側面(外国人持分23.4%)もある。直近DARTでは大量保有報告書(6月18日付)が確認されており、株主構成の変化を追う価値がある。
③ 브이엠(089970.KQ)— メタスコア94.4、4スクリーナー通過
半導体・FPD製造装置メーカー。売上+105.5%・OP+387%・営業利益率+29.3ポイントと急成長が続いている。外国人+機関の5日累計買い越しは+375.8億ウォン(個人は298.6億ウォン売り越し)で、スマートマネーが一貫して吸収している点が評価できる。コンセンサス上方修正も加わり、アナリストの業績予想がまだ追いかけている段階にある。PERが52.8倍と高水準であるため、実績の持続性と今後の受注動向が最重要チェックポイントだ。
今日の韓国株式市場は、大型半導体が指数を支える一方、市場の裾野は狭いままだ。こうした局面でこそ、クオリティ・資金流入・再評価サイクルの三層が揃った銘柄を丁寧に絞り込む作業に意味がある。기가비스(420770.KQ)とDBハイテク(000990.KS)は5スクリーナーすべてを通過した本日の最有力候補だ。삼양엔씨켐(482630.KQ)と원익IPS(240810.KQ)は4スクリーナー通過で、続く優先候補として位置づける。
掲載銘柄はすべて「買い推奨」ではなく、後続リサーチの優先対象として捉えてほしい。資金流入の継続性、コンセンサス修正の方向、DART公式開示の内容確認を経たうえで、自身の判断を行うことが原則だ。