マクロ・ダッシュボード
| 指標 | 水準 | 5日変化 | シグナル |
|---|---|---|---|
| KOSPI | 8,203.8 | −7.5% | ▼ 弱気 |
| KOSDAQ | 891.5 | −13.6% | ▼ 弱気 |
| USD/KRW | 1,536 | +1.7% | ⚠ ウォン安 |
| VIX | 19.9 | +8.1% | → 安定圏 |
| 米国10年債利回り | 4.51% | +0.04pp | → 横ばい |
| ブレント原油 | $77.9 | −2.0% | ▼ 軟調 |
- 韓国レジーム: Bear(弱気)/米国レジーム: Bull(強気)
- KRベアとUSブルの乖離が拡大。KOSPIは50日移動平均線上回り銘柄が13.8%、200日線が25.6%と極めて低い水準で、全体ブレス(値幅の広がり)が壊れた状態。
本日のマーケット・ラップ
2026年6月23日の韓国株式市場は、売りサイドカー発動とKOSPIサーキットブレーカーを伴う全面的なリスクオフで引けた。KOSPIは前日比約10%安、KOSDAQは約8%安と、今年最大級の下落日となった。
今日の動きは個別悪材料ではなく、大型半導体株への集中買いポジションの急速な巻き戻しだ。サムスン電子(005930.KS)とSKハイニックス(000660.KS)が下落の主役となり、個人投資家のパニック売りとレバレッジ清算が重なって流動性圧力が極めて強かった。
セクター別では、KOSPI大型半導体株とKOSDAQ成長株が最も打撃を受けた。一方、電力・エネルギー関連銘柄は相対的に関心が続いた。モバイルDRAM価格の強含みやHBM4、次世代素材テーマは引き続き語られているが、本日はその材料で買い向かう雰囲気ではなかった。
外国人・機関の動向では、サムスン電子(005930.KS)で外国人+質的機関の5日累計純売りが約8,989億ウォンに膨らみ、個人が約4,752億ウォン分を吸収する構図が確認された。SKハイニックス(000660.KS)でも外国人が売り越しに転じる一方、機関は支持姿勢を維持した。
市場全体の性格は「クオリティ悪化ではなく、過熱解消とレバレッジ需給整理」。翌日以降の外国人・機関フロー確定値と、韓国時間6月25日早朝のマイクロン決算が次の確認ポイントとなる。
本日のクオリティ再評価候補
ベア地合いが続く中でも、複数スクリーナーを通過し外国人・機関資金が流入し続けている銘柄群を整理する。判断軸は3層構造:① 事業の質(クオリティ)→ ② 資金流入(スマートマネー)→ ③ 再評価の触媒(サイクル・実績・公示)。
候補テーブル(メタスクリーナー順)
| メタ順位 | ティッカー | 銘柄名 | メタスコア | スクリーナー重複数 | 主な出現スクリーナー | ROE | 営業利益YoY |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 420770.KQ | ギガビス | 112.4 | 5 | Quality・SmartMoney・Rerating・Earnings・PEAD | 7.3% | +777% |
| 2 | 089970.KQ | ブイエム | 100.0 | 4 | Quality・SmartMoney・Rerating・Earnings | 14.7% | +387% |
| 3 | 482630.KQ | サムヤンエヌシーケム | 91.1 | 4 | Quality・SmartMoney・Rerating・Earnings | 14.7% | +65% |
| 4 | 000990.KS | DBハイテク | 90.5 | 5 | Quality・SmartMoney・Rerating・Earnings・PEAD | 11.8% | +45% |
| 5 | 240810.KQ | ウォニクIPS | 81.8 | 4 | Quality・SmartMoney・Rerating・Earnings | 8.7% | +594% |
| 6 | 131290.KQ | ティエスイー | 71.5 | 3 | Quality・SmartMoney・Earnings | 10.4% | +23% |
| 7 | 298040.KS | ヒョソン重工業 | 59.7 | 3 | Quality・Rerating・PEAD | 21.4% | +106% |
| 8 | 064850.KQ | エフアンドガイド | 59.2 | 2 | Quality・Rerating | 15.1% | +41% |
上位3銘柄の詳細
① ギガビス(420770.KQ) — 5スクリーナー全通過、スコア112.4
半導体AOI(自動光学検査)装置メーカー。5つのスクリーナーを全て通過した唯一の銘柄であることが、本日最大の根拠だ。営業利益YoY +777%、営業利益率が+29.9pp改善という数字は、コスト構造の急速な変化を示す。スマートマネースクリーナーでは外国人+質的機関の5日累計純買いが+64億ウォン、個人の-56億ウォン売りを吸収している。6月15日にDARTへ単一販売・供給契約締結の公式公示(触媒)も確認済み。次に確認すべきは急落後の出来高水準の持続と整理幅。PERが123倍と高水準のため、実績の継続性が前提条件となる。
② ブイエム(089970.KQ) — 4スクリーナー通過、スコア100.0
半導体製造工程向け特殊機械メーカー。ROE 14.7%、営業利益YoY +387%、マージン変化+29.3ppと財務の質とサイクル改善が揃う。本日(2026-06-23)にDARTで単一販売・供給契約締結の公示が出たことが他の候補との差別化ポイントだ。当日触媒公示がある候補は少なく、説得力の面でトップ級。機関・外国人の5日累計純買いは+376億ウォンで、個人の-299億ウォン売りを明確に上回る。次のチェック項目は今回の契約規模と納入先の確認。
③ サムヤンエヌシーケム(482630.KQ) — 4スクリーナー通過、スコア91.1
半導体・ディスプレイ向け特殊化学素材メーカー。スマートマネー・クオリティスクリーナーで対象7銘柄中1位を獲得。ROE 14.7%、営業利益YoY +65%で安定した改善が続く。外国人+質的機関の5日累計純買い+31億ウォンが個人の-32億ウォン放出を吸収する構図が持続。PEADスクリーナーにも含まれており、実績後のドリフト窓口にある。AI・半導体材料サプライチェーンにおける顧客構成の確認が次のリサーチ項目。
その他の留意点
- **DBハイテク(000990.KS)**は5スクリーナー通過でギガビスと同格だが、空売り比率や外国人売買ランクにリスクフラグあり(短期需給注意)。5日間の機関・外国人純買いは+654億ウォンと大きく、資金流入の方向性は確認できる。
- **ヒョソン重工業(298040.KS)**は本日DART触媒公示2件(販売契約・重要経営事項)が確認され、電力インフラテーマとして継続監視が妥当。空売り比率10%は留意点。
- 本稿はリサーチ候補の整理であり、個別銘柄の売買推奨ではない。スクリーナーデータは2026-06-22基準(前営業日)を使用。