韓国クオリティ・リレーティングWatch 2026-07-08: コルマ・コリア・シージェン・エーピーアール — 急落相場で機関・外国人が選んだ銘柄

2026年7月8日、KOSPI -4.91%急落・24業種全面安のリスクオフ相場。クオリティ・スマートマネー・サイクルリレーティングの4スクリーナー同時通過3銘柄(コルマ・コリア、シージェン、エーピーアール)の再評価ロジックを精査する。

1. マクロ・ダッシュボード

指標現在値5日変化シグナル
KOSPI7,280.6−5.2%弱気
KOSDAQ782.6−9.4%弱気
VIX18.2+12.4%安定圏
米10年債利回り4.53%+0.11pp上昇
USD/KRW1,509−2.8%ウォン高
ブレント原油$78.3+9.1%上昇

レジーム判定:韓国 Bear / 米国 Bull。KOSPIブレッドス(50MA超)0.0%・(200MA超)0.0%と銘柄選別環境は最悪水準にある。先物ベーシス +11.18、市場プログラム買越 +9,056億ウォン、ETF純設定 −5,971億ウォン。韓米のレジーム乖離は継続している。


2. 本日の相場まとめ

7月8日の韓国市場は全面リスクオフだった。KOSPIは −4.91%、KOSDAQは −5.85%(ともに14:55時点)。ETFボードでは24業種すべてが下落し、「強いセクター」は事実上なかった。

弱さの序列: AI電力 −10.0%、防衛 −9.3%、バイオ・造船・半導体/素材 −5.5%前後。テーマ性・政策連動が強いセクターほど下げ幅が大きかった。広義市場の下落率 −5.8%を上回る水準だ。

相対的に耐えたのは自動車と金融。上昇ではなく、「下落幅が市場平均を下回った」という意味での相対的な守りだ。

注目の資金フロー:

サムスン電子(005930.KS)は外国人 −8,741億ウォン、プログラム −5,809億ウォンと大規模な売り圧力にさらされた。一方で機関は逆張りで +2,827億ウォンを入れた。ミレアセット証券は2Q実績が事前予想を上回ったと指摘しており、目標株価55万ウォンを維持。今日の急落はファンダメンタルズ毀損というより、外国人の利益確定とレバレッジETF起因の変動性と読む見方が多い。

SKハイニックス(000660.KS)は −5.7%の急落中に外国人が +1,634億ウォンを純買い。機関は −5,287億ウォンと売り越し、方向が完全に逆転した。3Q向けのNAND価格1ヵ月 +33.8%、DDR4/LPDDR4の見積価格 +50〜100%提示報道が外国人の選別買いを誘った可能性がある。ただしDARTには有償増資関連のリスク公示(2026/07/06付)が2件残っており、需給イベントとファンダメンタルズの改善は切り分けて見る必要がある。

今日は確認の日だ。半導体回復の「質」は今夜の米国市場が答えを出す。


3. 今日のクオリティ再評価候補

スクリーナー基準日:2026年7月7日。メタスクリーナーは2026年7月8日付。複数スクリーナー重複を優先基準とした。

候補テーブル(上位10銘柄)

順位ティッカー銘柄名メタスコア重複数通過スクリーナーROE営利YoY
1161890.KSコルマ・コリア83.54品質・資金品質・サイクル・実績資金14.7%+23.6%
2096530.KQシージェン77.14品質・資金品質・サイクル・実績資金4.8%+309.7%
3278470.KSエーピーアール67.24品質・資金品質・実績資金・PEAD65.0%+197.9%
4420770.KQギガビス54.32品質・サイクル7.3%+777.2%
5089970.KQブイエム51.12品質・サイクル14.7%+386.9%
6271560.KSオリオン48.62品質・RS80リーダー10.5%+2.7%
7131290.KQティーエスアイ47.42品質・コンセンサス上方修正10.4%+23.3%
8009150.KSサムスン電機47.22品質・サイクル7.4%+24.3%
9000660.KSSKハイニックス45.12品質・サイクル35.6%+101.2%
10005935.KSサムスン電子優先株43.42品質・サイクル10.8%+33.2%

メタスコアと単純重複数はともに上位3銘柄で一致している。コルマ・コリア(83.5)、シージェン(77.1)、エーピーアール(67.2)の3銘柄はすべて4スクリーナーに同時通過しており、今日の核心候補となる。


上位3銘柄の詳細

① コルマ・コリア(161890.KS) — メタスコア最高位 83.5 / 4スクリーナー重複

韓国を代表する化粧品ODM/OEM企業。ROE 14.7%、営業利益YoY +23.6%、マージン変化 +0.9ppでクオリティコンパウンダーを通過した。直近5日で外国人+優良機関が +328.7億ウォンを純買いし、個人が −364.7億ウォンを供給している。「機関・外国人が個人の売りを吸収する」構図がメタスコア最高値の主因だ。7月6日付DARTにはIR開催案内(催促型公示)が出ており、近い将来の業績見通し開示が期待される。空売比率6.7%、プログラム買越 +28.0%もあわせて確認済み。

次に確認すべきポイント: IR内容と2Q実績の方向感、マージン継続性、高水準プログラム買いの持続性。


② シージェン(096530.KQ) — 6スクリーナー通過(RS80含む) / スコア 77.1

分子診断試薬メーカー。営業利益YoY +309.7%、マージン変化 +11.3ppという利益インフレクションが圧倒的だ。直近5日で外国人+優良機関 +21.3億ウォン、個人 −29.7億ウォンと資金方向は明確に機関・外国人優位。RS80 Not-Late Leadershipにも通過しており、「出遅れリーダー」として価格上昇余地が残る。ただし空売比率13.6%、ビッドアスクスプレッド +39%は流動性リスクとして念頭に置くべきだ。

次に確認すべきポイント: 診断薬需要の継続性、空売残の方向感、外国人フロー窓口の動向。


③ エーピーアール(278470.KS) — PEAD Tier A第1位 / スコア 67.2

美容機器・スキンケアブランドを展開する消費財企業。ROE 65.0%、営業利益YoY +197.9%、マージン変化 +7.0ppと実績加速が突出している。PEADスクリーナーのTier A最上位(スコア +1.99)に位置し、クオリティ・資金品質・実績資金・PEADの4スクリーナーを同時通過する。一方で直近5日の外国人+優良機関は −329.8億ウォンと売り越しており、個人の +131.8億ウォンが需要を支えている。実績の質は高いが資金フローの方向感は今後の確認事項だ。株価410,000ウォンの維持が短期の重要な確認ポイントとなる。

次に確認すべきポイント: 410,000ウォン水準の価格維持、機関・外国人の売り止まりサイン、空売比率6.6%の推移。


本記事は公開市場データに基づく分析であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。スクリーナーデータは2026年7月7日基準、市場データは2026年7月8日14:55時点。

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