韓国クオリティ・リレーティングWatch 2026-07-09:韓国コルマ・シーゲン・エイピアール — 4スクリーナー重複の3本

KOSPI+0.52%の反発も5日では−10%、KRレジームはBear継続。韓国コルマ・シーゲン・エイピアールが4スクリーナー重複でクオリティ再評価のトップ候補に浮上した。

1. マクロ・ダッシュボード

指標現在値5日変化シグナル
KOSPI7,291.9−9.8%弱気
KOSDAQ794.0−8.6%弱気
VIX17.1+9.6%安定圏
米10年債4.57%+0.09pp横ばい
USD/KRW1,512.88−1.9%ウォン高
ブレント原油$78.7+9.3%上昇

レジーム判定:韓国 Bear / 米国 Bull

日中ベースではKOSPI+0.52%・KOSDAQ+1.15%と技術的な反発を見せたが、5日ベースではそれぞれ−9.8%・−8.6%と大幅安が続いている。銘柄内部では50日線上昇比率13.5%・200日線上昇比率19.9%と、指数反発に対してブレッドスは依然として薄い。米国市場はBull継続でKR/USの乖離は拡大している。


2. 本日の韓国市場ラップ

前日の急落を受け、本日の韓国市場は選別的な買い戻しにとどまった。市場全体がリスクオンに転じたわけではなく、半導体・電気電子と電力機器の一部に資金が限定的に戻った形だ。

強かったセクター: 半導体・電気電子、電力機器、一部金融
弱かったセクター: 保険、自動車、防衛、化粧品、エンタメ

本日の焦点はSKハイニックス(000660.KS)だった。株価+5.3%に加えて機関投資家が8,951億ウォン超を買い越した。TrendForceによる3Q26サーバーDRAM固定取引価格+13〜18%予測とADR発行関連の進展が追い風になったが、外国人は4,426億ウォンの売り越しで需給の方向性は割れている。関連銘柄のSKスクエア(402340.KS)も+4.5%を記録した。

サムスン電子(005930.KS)は+0.2%と小幅ながら、外国人・機関双方から買い越しが入った点は注目に値する。HBMにとどまらない汎用サーバーDRAMの価格改善ストーリーが、メモリーセクター全体に対する見直しのきっかけになるか引き続き注視が必要だ。

パッシブ需給では、市場プログラム買いが1兆2,060億ウォン流入した一方でETF純設定が−2兆7,483億ウォンと大幅流出しており、パッシブの逆風は続く。本日の反発はKRレジームのBear判定を変える材料にはなっていない。


3. 本日のクオリティ再評価候補

スクリーナーデータは2026-07-07付、メタスクリーナーは2026-07-09付を使用。

94銘柄ユニバースを対象とした本日のメタスクリーナーと5スクリーナーの交差分析から、4スクリーナー重複の3銘柄が最有力候補として浮上した。評価の軸は一貫して「良いビジネスに資金が入り、市場が再評価し始めているか」だ。

トップ候補一覧

メタRankティッカー銘柄名メタスコア重複数ヒットスクリーナーROE営業利益YoY
1161890.KS韓国コルマ83.24QC・SMQ・CR・SME14.7%+23.6%
2096530.KQシーゲン66.14QC・SMQ・CR・SME4.8%+309.7%
3278470.KQエイピアール64.64QC・SMQ・SME・PEAD65.0%+197.9%
4089970.KQブイエム56.02QC・CR14.7%+386.9%
5420770.KQギガビス55.22QC・CR7.3%+777.2%
8000660.KSSKハイニックス44.82QC・CR35.6%+101.2%

QC=クオリティ・コンパウンダー、SMQ=スマートマネー・クオリティ、CR=サイクル・リレーティング、SME=スマートマネー実績改善、PEAD=実績ドリフト


上位3銘柄:詳細

#1 韓国コルマ(161890.KS) — メタスコア83.2、4スクリーナー重複

国内最大級のOEM/ODM化粧品メーカー。製剤・処方開発から包装まで国内外ブランドに一括提供する。本日のメタスクリーナー1位であり、QC・SMQ・CR・SMEの4軸をすべて通過した。財務の質はROE 14.7%・営業利益YoY+23.6%・マージン+0.9ppと堅実で、直近5日の外国人+優良機関フローは+183億ウォン—個人の売り(−232億ウォン)を吸収している構図だ。DART公示でIR開催(2026-07-06)も確認済みで公式触媒もある。注意点は外国人持株比率39.4%・空売り比率6.3%の需給リスク。次に確認すべき点:マージン改善の持続性とIRで示された成長ガイダンスの内容。

#2 シーゲン(096530.KQ) — メタスコア66.1、4スクリーナー重複

分子診断試薬メーカー。コロナ需要の急縮小を経て事業が正常化し、営業利益YoY+309.7%・マージン+11.3ppという大幅な実績インフレクションが起きている。4スクリーナー重複(QC・SMQ・CR・SME)と理論上は有力候補だが、直近5日の外国人+優良機関フローは−4.8億ウォンとわずかに弱く、空売り比率14.4%・プログラム−21.0%と分散リスクも目立つ。実績の急回復ストーリーは明快でも、需給の裏付けはさらに追跡が必要な局面だ。

#3 エイピアール(278470.KQ) — メタスコア64.6、4スクリーナー重複

美容機器・化粧品のグローバル展開企業(ブランド:APR)。ROE 65.0%・営業利益YoY+197.9%と財務数字の水準は群を抜いており、スクリーナー交差ではKR Smart Money Quality・KR Smart Money Earnings・KR PEADのいずれでもRank #1を獲得している。ただし直近5日で外国人+優良機関が−624億ウォン売り越しし、個人+533億ウォンが買い向かうという逆の構図が続く。空売り比率も17.9%と高い。「実績の質は一級品だが、機関・外国人の方向がまだそろっていない」段階として監視対象として位置づける。


補足:2スクリーナー候補の注目点

ブイエム(089970.KQ)とギガビス(420770.KQ)は2スクリーナー重複にとどまるが、いずれも営業レバレッジが極端に大きい(ブイエム:マージン+29.3pp、ギガビス:マージン+29.9pp)。とりわけギガビスはDART公示で単一販売・供給契約の締結が2日連続(07-06・07-07)確認されており、スクリーナーシグナルに公式触媒が重なっている。KR Bearが続く現局面では4スクリーナー重複の3銘柄を優先リサーチ対象とし、この2銘柄は次の追跡候補として継続監視が合理的な判断だ。

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