マクロ・ダッシュボード
| 指標 | 現値 | 5日変化 | シグナル |
|---|---|---|---|
| KOSPI | 6,820.6 | −8.8% | ベア |
| KOSDAQ | 791.8 | −5.4% | ベア |
| VIX | 18.1 | +5.4% | 安定 |
| 米10年金利 | 4.57% | 横ばい | — |
| USD/KRW | 1,487 | −0.8% | 小幅ウォン高 |
| Brent原油 | $86.0 | +3.2% | 上昇 |
韓国レジーム: Bear / 米国レジーム: Neutral。KOSPIは5日で655pt超下落し、KOSDAQ(−5.4%)との格差は3.3%ptで小型株の相対的な底堅さが残る。先物ベーシスは+15.99とプレミアム圏だが、市場プログラム売りが−1兆3,012億ウォンに達した。ETF純設定(前日)は+3兆5,180億ウォンと大きく、パッシブ資金の押し目買い圧力が働いている可能性がある。USD/KRWのウォン高(−0.8%)はやや追い風、Brent上昇は輸入コスト側のリスク要因。
マーケット・ラップ
注: 本日の韓国クローズ・ブリーフィング(KR CLOSE BRIEFING / KR MARKET SNAPSHOT)のデータソースが未提供。以下はマクロ・レジームおよびスクリーナーのフロー情報から推定できる市場概況に限定する。
ブレッド指標(50日移動平均上位50%、200日移動平均上位50%)はニュートラル圏で、全面安というより銘柄選別の余地が残る局面。Discoveryシグナルは「反発試み3日目」を示しており、底打ちの確認にはまだ至っていない。
フロー面では二極化が鮮明だ。SKハイニックス(000660.KS)、サムスン電機(009150.KS)といった大型株では外国人・機関の大量売りを個人が吸収する典型的な分配パターンが続く。一方、本稿で取り上げるスクリーナー上位銘柄群では逆の構図、すなわち外国人・優良機関が個人の売りを受け取るパターンが確認されており、ベア相場の中でも資金の向かう先が分かれている。
本日のクオリティ再評価候補
メタ・スクリーナーは95銘柄をスキャンし、クオリティ(Quality Compounder)・資金フロー(Smart Money Quality / Earnings)・サイクル再評価(Cycle Rerating)・コンセンサス上方修正・PEADの5レイヤーで複合スコアを算出。複数シグナルへの重複が多い銘柄を優先する。
上位候補一覧(トップ10)
| 順位 | ティッカー | 銘柄名 | スコア | シグナル数 | 主要シグナル | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 278470.KQ | APR | 96.6 | 6 | QC・SMQ・SME・CU・PEAD・KMS | 空売り6.5%、機関ランク#344 |
| 2 | 161890.KS | 韓国コルマ | 75.7 | 5 | QC・SMQ・SME・CR・KMS | 空売り7.4%、貸株増 |
| 3 | 096530.KQ | シージェン | 70.7 | 5 | QC・SMQ・SME・CR・KMS | 空売り10.5%、気配+24% |
| 4 | 420770.KQ | ギガビス | 65.7 | 4 | QC・CR・CU・KMS | 機関ランク#401 |
| 5 | 005935.KS | サムスン電子優先株 | 51.0 | 3 | QC・CR・KMS | 外国人・機関ともに売り |
| 6 | 089970.KQ | VM | 49.6 | 3 | QC・CR・KMS | 空売り15.8% |
| 7 | 009150.KS | サムスン電機 | 48.0 | 3 | QC・CR・KMS | 5日外国人+機関売り3,789億ウォン |
| 8 | 000660.KS | SKハイニックス | 43.0 | 3 | QC・CR・KMS | 5日外国人+機関売り2兆3,150億ウォン |
| 9 | 319660.KQ | PSK | 40.7 | 2 | QC・KMS | 外国人売り継続 |
| 10 | 003490.KS | 大韓航空 | 37.6 | 3 | CU・RS80・KMS | 合併DART公示あり |
QC=Quality Compounder、SMQ=Smart Money Quality、SME=Smart Money Earnings、CR=Cycle Rerating、CU=Consensus Up Revision、KMS=Kiwoom Market Surface、RS80=RS80 Not-Late Leadership
トップ3の詳細
① APR(278470.KQ) — スコア96.6、6シグナル重複
スキンケア・化粧品ブランドの企画・販売会社。本日のスクリーナー最高スコアで、クオリティ・資金・実績・コンセンサス修正・PEADのすべてに該当する。
- クオリティ: ROE 65.0%、営業利益前年比+197.9%。利益水準が急速に切り上がっており、市場の期待値自体が上方修正されつつある局面
- 資金フロー: 直近5日で外国人・優良機関が+339億ウォンの純買い。個人の−358億ウォン売りをそのまま吸収
- 公式催促因子: 7月16日にDARTで現金・現物配当の決定と基準日確定を公示。直近の公式トリガーあり
- 要確認: 空売り比率6.5%・機関ランク#344(低水準)は注意点。大口機関の本格参入はまだ限定的
② 韓国コルマ(161890.KS) — スコア75.7、5シグナル重複
化粧品・医薬品のOEM/ODM受託製造大手。クオリティ・資金・サイクル再評価の3軸が同時に点灯するケース。
- クオリティ: ROE 14.7%、営業利益前年比+23.6%、営業マージン改善+0.9pp
- 資金フロー: 優良機関の純買いが継続。外国人比率38.9%で海外マネーがすでにある程度入っている
- 公式催促因子: 7月6日にIR開催を公示。近く機関向け説明会が行われる見込み
- 要確認: 外国系窓口がネガティブ、空売り7.4%・貸株残高増は短期リスク
③ シージェン(096530.KQ) — スコア70.7、5シグナル重複
分子診断機器・試薬の専業メーカー。コロナ後の業績低迷からの急回復局面で、サイクル再評価のシグナルが点灯している。
- クオリティ: ROE 4.8%と水準は低いが、営業利益前年比+309.7%・営業マージン改善+11.3ppと変化率が際立つ。水準より変化のスピードで見る銘柄
- 資金フロー: 直近5日で外国人・優良機関が+57億ウォンの純買い。個人−50億ウォンを吸収
- 要確認: 空売り比率10.5%・貸株増・気配スプレッド+24%はリスク要因。DART直近公示なし(公式トリガー未確認)。ROEの低さは中期的な課題
本日の視点
ベア局面でも、質の高い事業と外国人・機関の資金流入、そして公式催促因子が重なる銘柄は限定的ながら存在する。APRは6シグナル重複に加えDARTの配当公示という公式トリガーが加わり、今日のスクリーナー上位に立つ。韓国コルマ・シージェンも5シグナルの重複で「市場が再評価を始めつつある段階」のパターンに合致する。いずれも買い推奨ではなく、後続リサーチのキューとして扱うこと。