マクロ・ダッシュボード
| 指標 | 現在値 | 5日変化 | シグナル |
|---|---|---|---|
| KOSPI | 7,096.9 | +4.0% | 強気 |
| KOSDAQ | 790.3 | −0.2% | 横ばい |
| USD/KRW | 1,470 | −0.6% | 横ばい |
| VIX | 17.7 | −5.9% | 安定 |
| 米10年債 | 4.66% | +0.09pp | 横ばい |
| Brent原油 | $92.8 | +4.0% | 上昇 |
レジーム判定:韓国=Bear(確定) / 米国=Neutral
KRとUSのレジームが乖離しており、韓国エクスポージャーの縮小とキャッシュ積み増しが示唆されている。先物ベーシス+6.17、ETF純設定+1.43兆ウォン、市場プログラム買い+1.76兆ウォン(非裁定中心)。Brent+4.0%と米10年債上昇が反発持続のリスク要因として残る。
マーケット・ラップ
2026年7月23日のKOSPI(韓国総合株価指数)は外国人主導の急反発となった。日中15:10時点でKOSPI +3.78%、KOSDAQ(コスダック指数)+4.86%。外国人はKOSPIで約1.98兆ウォンを純買いし、相場全体を引っ張った。
本日の主役:AIインフラとメモリ
アルファベットのクラウド事業成長・設備投資(CapEx)拡大とOpenAIの大規模インフラ投資報道が、メモリ・AIインフラへの需要見通しを押し上げた。SKハイニックス(000660.KS)への外国人純買いは+1.32兆ウォンを超え、本日のフロー最上位となった。電力機器と防衛セクターも強かった。
弱かったセクター
医薬品・医療機器、食品・飲料は相対的に出遅れた。原油高・金利上昇・紅海リスクが反発の継続性を制約している。
需給・幅(ブレッドス)の実態
日中の急騰にもかかわらず、市場の幅は依然として狭い。50日移動平均線を上回る銘柄数は全体の18.9%、200日線は22.2%にとどまっており、「全面高」ではなく「選別的急騰」の一日だった。プログラム買いが非裁定中心で流入したことはパッシブ経由の需給が開いたことを示すが、裁定残は−427億ウォンとマイナスで、先物主導の構造変化は確認されていない。
本日の反発は短期的なリスク選好の戻しとして質的に捉えられる。中期KOSPIレジームは依然Bear確定であり、幅が狭い点から追いかけ買いより「反発局面で浮上した質の高い再評価候補の精査」が重要な局面だ。
本日のクオリティ再評価候補
KRメタスクリーナーは97銘柄のユニバースから本日20の上位候補をランク付けした。「良い企業にマネーが入り、市場が価値を再評価し始めている」という観点で上位10銘柄を整理する。
スクリーナー上位10銘柄
| 順位 | ティッカー | 銘柄名 | メタスコア | 根拠数 | 通過スクリーナー | 主要指標 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 278470.KS | エイピーアール | 68.8 | 7 | QC・SMQ・PEAD・CR・SME | ROE 65.0%、OP前年比+197.9%、コンセンサスZ+0.43 |
| 2 | 420770.KQ | キガビス | 65.8 | 5 | QC・CR・コンセンサス上方修正 | ROE 7.3%、OP前年比+777.2%、マージン+29.9pp |
| 3 | 009150.KS | サムスン電機 | 58.4 | 5 | QC・CR | ROE 7.4%、OP前年比+24.3%、外国人・質的機関が個人売りを吸収 |
| 4 | 005935.KS | サムスン電子優先株 | 52.9 | 4 | QC・CR | ROE 10.8%、OP前年比+33.2% |
| 5 | 000660.KS | SKハイニックス | 52.2 | 5 | QC・CR | ROE 35.6%、OP前年比+101.2%、外国人+1.32兆W |
| 6 | 161890.KS | 韓国コルマ | 50.9 | 5 | QC・SMQ・CR・SME | ROE 14.7%、OP前年比+23.6%、5日F+QI+61.0億W |
| 7 | 089970.KQ | ブイエム | 41.6 | 5 | QC・CR | ROE 14.7%、OP前年比+386.9%、マージン+29.3pp |
| 8 | 096530.KQ | シージェン | 38.7 | 3 | QC・SMQ・CR・SME・PEAD | ROE 4.8%、OP前年比+309.7%、マージン+11.3pp |
| 9 | 271560.KS | オリオン | 36.5 | 3 | QC | ROE 10.5%、DART触媒6件 |
| 10 | 131290.KQ | ティエスアイ | 35.6 | 4 | QC・コンセンサス上方修正 | ROE 10.4%、OP前年比+23.3% |
QC=クオリティ・コンパウンダー、SMQ=スマートマネー・クオリティ、CR=サイクル・リレーティング、SME=スマートマネー・実績、PEAD=決算後ドリフト
上位3銘柄の深掘り
エイピーアール(278470.KS)— メタスコア68.8、7つの独立根拠
K-ビューティーの製造・流通を手がける企業。ROE 65.0%、営業利益前年比+197.9%というクオリティ・コンパウンダーの基準を明確にクリアした上に、コンセンサス上方修正(複合Zスコア+0.43)とPEADシグナルが重なっている。「業績の期待値が上がり続けている企業」の典型的なパターンだ。7月16日にはDARTで現金配当決定の公示が出ており、株主還元の公式触媒が確認された。注意点は直近5日間で外国人・質的機関が−57億ウォンを売り越しており、個人(+75.1億ウォン)が受け止めている構図。業績・コンセンサスの強さに対して機関フローが追いついていない点は次のチェックポイントになる。
キガビス(420770.KQ)— メタスコア65.8、5つの独立根拠
半導体・ディスプレイパネルの自動外観検査(AOI)装置メーカー。営業利益前年比+777.2%、マージン改善幅+29.9ppというサイクル・リレーティングの教科書的なケースだ。コンセンサス上方修正Zスコアが+1.51と高く、アナリストの見直しが加速している。7月6〜7日に2件の単独販売・供給契約締結がDARTに公示され、受注の裏付けも確認できる。外国人持株比率2.5%と薄い点、質的機関が売り越している点は流動性リスクとして留意が必要だ。
サムスン電機(009150.KS)— メタスコア58.4、5つの独立根拠
積層セラミックコンデンサ(MLCC)・半導体パッケージ基板が主力のサムスングループ部品メーカー。ROE 7.4%、OP前年比+24.3%でクオリティ・コンパウンダー基準を通過し、マージン改善(+0.9pp)でサイクル・リレーティングにも該当する。本日(7月23日)にDARTで単独販売・供給契約の締結が公示されており、「スクリーナーシグナルと公式触媒が重なるケース」の典型だ。外国人・質的機関が個人の売り(−857億ウォン)をそのまま吸収しており、需給ベクトルが揃っている。次の確認事項は7月9日に予告された決算発表の実績数値。業績上振れが確認されればリレーティングの余地は大きい。
本稿は公開市場データに基づく情報提供を目的としたものです。メタスクリーナーの結果はリサーチ候補のリストであり、特定銘柄の売買推奨ではありません。