マクロダッシュボード
KOSPIとKOSDAQはともにニュートラル圏。明確なレジーム転換シグナルは出ておらず、銘柄選別が有効な局面が続く。
| 指標 | 現在値 | 5日変化 | シグナル |
|---|---|---|---|
| KOSPI | 6,835.8 | +0.4% | → |
| KOSDAQ | 821.2 | −0.7% | → |
| VIX | 15.8 | +4.2% | 🟢 安定 |
| 米10年債 | 4.76% | +0.12pt | 📈 上昇 |
| USD/KRW | 1,374 | −0.6% | → |
| Brent原油 | $92.1 | +2.7% | 📈 上昇 |
レジーム判定:韓国 Neutral / 米国 Neutral — スタンス:選別的維持
KOSPIブレッドスは50MA・200MA超え銘柄がともに50%水準。Discovery指数は60/100(Day 19)で安定しており、上位銘柄への集中が機能しやすい地合いを保っている。VIX 15.8は安定域にあるが、Brent原油が$92を突破、米10年債も4.76%と高止まりしており、コスト面と割引率の双方でテールリスクは残る。
マーケットラップ
2026年9月1日付のクロースブリーフィングデータは執筆時点で未取得。以下はマクロレジームデータおよび先物・パッシブフローデータに基づく状況整理にとどまる。
個別銘柄・セクターの詳細は次号に持ち越しとなるが、デリバティブ・パッシブデータからいくつかの手がかりが読み取れる。
先物・パッシブフロー(2026-08-28基準)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| ベーシス | +2.30 |
| 市場プログラム(億ウォン) | −14,954 |
| 裁定(億ウォン) | +449 |
| 非裁定(億ウォン) | −15,403 |
| 先物OI | 46,385(+697) |
| ETF純設定(億ウォン) | +2,605 |
ベーシスが+2.30とプラス圏を維持している点は、先物がスポットを小幅上回って評価されていることを示す。先高期待が細いながら残存しているとみてよい。プログラム売りは大きい(−14,954億)が、その内訳は主に非裁定売り(−15,403億)によるものだ。一方、ETF純設定は+2,605億とインフローを維持しており、パッシブ・長期型資金の流入は止まっていない。プログラム売りと指数連動フローの方向が分かれているという構図は、機関全体の撤退ではなく、アクティブ勢の利食いまたはヘッジとパッシブ需要の共存と読むのが自然だろう。
Brent原油の上昇(+2.7%、$92超)は、素材・製造業セクターの投入コスト上昇を通じて収益予測に下方圧力をかけうる。米10年債の4.76%への上昇は高PER成長株の割引率を引き上げるため、バリュエーション面では割高なグロース株に逆風となりやすい。逆に、エネルギー関連やキャッシュフローが安定した高ROE型の事業会社には相対的な追い風シナリオも考えられる。
全体として、上値を積極的に追うよりも「良質な銘柄への選別」に適した環境が続いている。
本日の品質再評価候補
本日分のKRメタスクリーナーデータは執筆時点で未取得。具体的な候補銘柄テーブルは次回掲載予定。本号では当ウォッチのスクリーニングフレームワークを解説する。
3層スクリーニングの構造
このウォッチが毎日探しているのは、「良い事業に資金が入り、市場が再評価を始めている銘柄」だ。3層のフィルターでそれを確認する。
| 層 | スクリーナー | 確認する問い |
|---|---|---|
| 品質 | KR Quality Compounder | 長期的に価値を積み上げる事業か |
| 資金フロー | KR Smart Money Quality | 機関・外国人の買いが入っているか |
| 再評価 | KR Cycle Rerating | 収益レバレッジが市場に再認識されつつあるか |
| タイミング | KR Smart Money Earnings / PEAD | 今なぜ注目されているか |
優先度は複数スクリーナーへの重なり順で決まる。3層すべてに該当する銘柄が最優先候補。2層でも「Quality Compounder + Smart Money」または「Quality Compounder + Cycle Rerating」の組み合わせが揃えば注目に値する。単一スクリーナー名のみの銘柄は、市場環境が例外的に強い場合を除いてメインストーリーにはしない。
本日の環境との接点
ニュートラルレジームかつVIX安定域という環境は、インデックス全体を買う局面よりも品質の高い銘柄への資金集中が機能しやすい。ETF純設定+2,605億のパッシブ流入は、主要指数構成銘柄に対するベース需要を維持している。
次回スクリーナーデータが揃った際には、以下の切り口で候補を精査する予定だ。
- Brent上昇の受益者:エネルギー・化学セクターで収益インパクトがプラスに働く企業
- 金利耐性型コンパウンダー:米10年債4.76%水準でも収益が堅調な、低デュレーション・高ROE型銘柄
- ETFフロー追随銘柄:パッシブ流入が続く中で、指数ウェイトが上昇傾向にある大型クオリティ株
注意事項: 本セクションの具体的候補銘柄・ティッカーはスクリーナーデータが取得でき次第掲載する。データのない状態での推測は行わない。
データソース:マクロレジームバーディクト v2 / KR先物・パッシブフローDB(2026-08-28)
次回予定:KRクロースブリーフィング(本日分)+ KRメタスクリーナー候補銘柄テーブル