韓国クオリティ・リレーティングWatch 2026-09-03: KOSPI弱気圏突入 — 原油急騰・米金利上昇が二重の逆風

KOSPIが5日間で3.5%安と弱気レジームへ移行。ブレント原油6.7%急騰・米10年金利4.8%が重しに。韓国市場の需給と再評価スクリーナー枠組みを解説。

マクロダッシュボード

指標現在値5日変化シグナル
KOSPI6,579.5−3.5%弱気
KOSDAQ790.2−5.3%弱気
VIX15.4+3.0%安定圏
米10年金利4.80%+0.12pt上昇
USD/KRW1,357−1.7%ウォン高
ブレント原油$96.5+6.7%急騰
DXY99.2−0.2%ほぼ横ばい

レジーム判定 — 韓国市場:Bear(弱気)/ 米国市場:Neutral(中立)

KOSPIは過去5日間で240ポイント超下落し、レジームモデルがBearを確定した。KR Bear・US Neutralという乖離が生じており、韓国株ウェイト縮小とキャッシュ積み増しのスタンスが示唆されている。


本日の市場ラップ

データ注記:2026年9月3日付けのクローズブリーフィング(KR CLOSE BRIEFING / KR MARKET SNAPSHOT)が本稿作成時点で未着のため、以下はマクロデータから読み取れる概況にとどまる。

三つの逆風が重なる一日

原油高。 ブレント原油は5日間で約6.7%急騰し、96ドル台に達した。エネルギーコスト上昇は製造業・輸送セクターのマージンを直撃し、韓国企業全般に利益圧迫要因として重くのしかかる。

米金利上昇。 米10年金利は4.80%と5日で0.12ポイント上昇した。この水準はグローバル資金の新興国離れを加速させやすく、韓国市場への外国人資金フローにマイナス圧力となる。

それでもウォン高。 USD/KRWは1,357ウォンと5日で約1.7%ウォン高に振れた。ドル安(DXY −0.2%)が主因とみられる。輸出株には若干の向かい風となる一方、ウォン建て資産の相対的な底堅さを示す側面もある。

需給の交錯

デリバティブ・パッシブフロー(2026-08-28 データ)をみると、先物ベーシスは+2.30とプラス圏を維持しているが、市場プログラム売買は**−14,954億ウォン**と大規模な売り越しだ。差益取引は+449億ウォンの小幅買い越しにとどまり、非差益取引が−15,403億ウォンと重い。一方でETF純設定が+2,605億ウォンとパッシブ資金の流入が確認されており、需給の方向感は交錯している。

指数全体のブレッドス(50MA超・200MA超ともに50%水準)は辛うじて中立を保っている。KOSPIが5日間で3.5%以上下落した局面でも個別銘柄の選別環境が崩壊していない点は、数少ない前向きなデータ点として注目に値する。


本日の再評価スクリーナー候補

データ注記:本日付けのKRメタスクリーナーおよび各個別スクリーナーデータが未着のため、候補テーブルの提供は見送る。次回配信でデータが揃い次第、フル分析を掲載する。

スクリーニングの枠組み(参考)

データが揃った際に適用する評価軸は以下の3レイヤー構造となっている。

レイヤースクリーナー評価内容
1. クオリティKR Quality Compounder高ROE・高OPM・安定キャッシュフロー — 「良い事業」かどうか
2. 資金フローKR Smart Money Quality機関・外国人の買いが実際に入っているか
3. 再評価トリガーKR Cycle Rerating / Smart Money Earnings / PEAD業績改善・決算後ドリフトが市場の再評価を引き出しているか

スクリーナー2本以上に同時ヒットした銘柄を優先的に候補として取り上げる方針だ。メタスクリーナーのランクと単純重複カウントが食い違う場合は、クオリティ・資金フロー・業績サイクル・コンセンサス修正・DARTカタリストの順で優先順位を補正する。

今日のように韓国がBearレジームにある局面では絞り込みが一層重要になる。単一スクリーナーヒットの銘柄よりも、クオリティ+資金流入+再評価の3軸が揃う銘柄に集中することで、ダウンサイドリスクを限定しながら再評価の恩恵を狙う姿勢が求められる。

次回スクリーナーデータ入手後に候補リストを更新する予定だ。


データソース:マクロレジームモデル(2026-09-03 夕刻セッション)、KR파생/패시브フロー(2026-08-28)。クローズブリーフィングおよびスクリーナーデータは本稿作成時点で未着。

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