韓国クオリティ・リレーティングWatch 2026-10-07: サムスン電子・씨젠・パンオーシャン — 優良株に機関マネーが流入

KOSPIは横ばい・KOSDAQは反発。メタスクリーナーでサムスン電子・씨젠・パンオーシャンが浮上。機関・外国人の選別的資金動向を解説。

マクロダッシュボード

指標現在値5日変化シグナル
KOSPI6,803.9−0.5%→ 横ばい
KOSDAQ898.4+5.0%📈 強気
VIX15.7−4.0%🟢 安定
米10年債利回り5.27%−0.02pp→ 横ばい
USD/KRW1,339−1.4%🟢 ウォン高
Brent原油$101.9−0.3%→ 安定

レジーム判定: 韓国 Neutral / 米国 Bull。KOSDAQが5日間でKOSPIを5.5%pt上回り、中小型株に選別的な強さが出ている。プログラム売りは−1兆8,777億ウォンと重く、韓国はレジームニュートラルが続く。スタンスは「US選択的拡大」。


マーケットラップ

2026年10月7日の韓国株式市場は、表面上の数字以上に内部の乖離が目立つ一日だった。

値上がり883銘柄に対し値下がりは1,438銘柄。平均騰落率は+0.38%と辛うじてプラスだが、ADRプロキシは61.4に留まり、上昇の広がりに欠ける。KOSPIが5日間で−0.5%に沈む一方でKOSDAQが+5.0%を記録している点に、今の市場の性格が凝縮されている――大型株は手放され、中小型の選別銘柄に資金が向かっている。

外国人の売りは大型株に集中した。LG電子(066570.KS)が−10.54%と急落、LGイノテック(011070.KS)も−8.23%下落。現代車(005380.KS)・POSCO HD(005490.KS)・LS(006260.KS)も外国人・機関が同時に売り越した。LG電子は機関も売り越し、個別業績懸念が重なった可能性がある。

一方で資金が向かった先は明確だ。エイピアール(278470.KQ)+4.99%は外国人・機関が揃って買い越し。ケイシーテック(281820.KQ)+14.53%も機関が積極買い。コスマックス(192820.KS)+3.52%、韓国コルマ(161890.KS)+4.82%など国内化粧品OEM勢への資金流入が目立つ。제이앤티씨(204270.KQ)+12.42%は外国人が買い越した。

全体としての構造はこうだ――大型輸出・素材・自動車が売られ、消費財・ニッチ半導体・中小型成長株に資金が流れ込む「セクターローテーション型の選別相場」。プログラム売りが1兆8,000億ウォン超と圧迫する中でも、個別銘柄の上昇エネルギーは健在だった。


クオリティ再評価候補(本日のメタスクリーナー上位)

本日のKRメタスクリーナーは134銘柄を対象に採点。スクリーナー間の重複はなかったが、メタスクリーナーが複数エビデンスファミリーを統合してランキングを生成している。

上位候補テーブル

ランクティッカー銘柄名ファミリースコアエビデンス数ヒットシグナル主要指標
1005930.KSサムスン電子67.97Cycle Rerating / PEAD / Quality / RS80ROE 10.7%・OP YoY +33.2%・Δmarg +2.2pp
2005935.KSサムスン電子優63.06Cycle Rerating / PEAD / Quality / RS80ROE 10.8%・OP YoY +33.2%・Δmarg +2.2pp
3096530.KQ씨젠55.75Quality / Smart Money Quality / CycleROE 4.8%・OP YoY +309.7%・Δmarg +11.3pp
4028670.KSパンオーシャン54.96Smart Money Quality / Earnings / RS805日F+QI +162.2億ウォン・RS80 Focus
5080220.KQ제주반도체51.45Quality / Cycle Rerating / KiwoomROE 17.4%・OP YoY +274.4%・Δmarg +6.0pp
6252990.KQ샘씨엔에스49.03Quality / Cycle Rerating / KiwoomROE 9.7%・OP YoY +182.7%・Δmarg +9.1pp
7098120.KQ마이크로컨텍솔47.73Quality / Cycle Rerating / KiwoomROE 23.1%・OP YoY +73.5%・Δmarg +3.0pp
8000660.KSSKハイニックス46.95Quality / Cycle Rerating / KiwoomROE 35.6%・OP YoY +101.2%・Δmarg +13.1pp
9402340.KSSKスクエア44.54Quality / Consensus Up / KiwoomROE 31.9%・OP YoY +124.8%・コンセンサス z+4.07
10003350.KS韓国化粧品製造39.45Quality / Smart Money / CycleROE 30.6%・OP YoY +24.2%・Δmarg +2.0pp ⚠️DARTリスク開示4件

注目上位3銘柄

1. サムスン電子(005930.KS) — 営業レバレッジが再評価につながるケース

韓国最大の半導体・家電コングロマリット。OP YoY +33.2%、マージン改善+2.2ppを背景にQuality Compounder・Cycle Rerating・PEADの3軸が揃った。RS80スクリーナーも通過し、「Watch - fund」ステージ。注意点は大きい:5日間で外国人+機関が1兆8,295億ウォンを売り越し、個人が2,959億ウォンで吸収している構図。ファンダメンタルズの改善は明確だが、機関・外国人の需給が修復されるまで上昇は重い可能性がある。次に確認すべきは需給の反転シグナルと次四半期業績ガイダンス。

2. 씨젠(096530.KQ) — 好業績銘柄に機関・外国人と需給が同時につくケース

分子診断キットメーカー。OP YoY +309.7%と突出した利益成長に加え、マージン改善幅+11.3ppはスクリーナー全体でもトップ水準。Smart Money Qualityスクリーナーで5日間F+QI流入+215.2億ウォンを記録し、個人が−217.0億ウォンの売りを出したところを外国人・機関が吸収した。DARTには9月28日付で中間配当落ちの開示があり、株主還元姿勢も確認できる。ROE 4.8%はまだ低水準で、利益の持続性が次の焦点。

3. パンオーシャン(028670.KS) — 実績改善に外国人・機関の需給確認が加わるケース

バルカー・タンカー中心の海運会社。RS80スクリーナーで「Focus Candidate」に浮上(pivot gap +2.3%、20日需給/売買 +6.01%)。5日間F+QI +162.2億ウォン、個人−152.5億ウォン吸収と需給方向は明確。DARTに10月1日付・9月28日付の単一販売・供給契約公示(触媒2件)が確認されており、具体的な契約フローが株価再評価の根拠になり得る。次に確認すべきは海運市況と契約単価の持続性。


本稿は公開市場分析であり、特定銘柄の売買推奨ではありません。スクリーナーへの該当は調査候補の選定であり、投資判断には個別の詳細調査が必要です。

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