KOSPI+2.5%急騰:半導体・エンジン・電力株が主導

2026年4月27日、KOSPIが+2.51%急騰。インテル好決算を契機に半導体が牽引、ハンファエンジンは決算サプライズで+16%。韓国株の注目テーマを解説。

4月27日の韓国株式市場:リスクオン全開、半導体・重工業が主役

2026年4月27日、韓国株式市場はリスクオンの強い一日となった。KOSPI(韓国総合株価指数、約800銘柄で構成される韓国の主要株価指数)は一時**+2.51%まで上昇し、KOSDAQ(中小型・成長株中心の市場)も+1.83%**高と広範な買いが入った。外国人・機関投資家の同時買い越しが確認され、「午前はニュートラル、午後にブル転換」という典型的なモメンタム加速の展開だった。

市場の内部指標も強さを示す。銘柄スクリーナーベースでは、50日移動平均線を上回る銘柄が68.0%、200日移動平均線を上回る銘柄が**60.4%**に達し、通過銘柄数は211。上昇が一部大型株に偏らず、マーケット・ブレッドス(市場の広がり)が健全であることを示している。


なぜ今日これほど強かったのか:インテル決算が引き金

本日の急騰の直接的な引き金となったのが、前夜発表のインテル(INTC)好決算だ。フィラデルフィア半導体指数(SOX)が連動高となり、その波及効果が韓国市場に伝播した。

  • SKハイニックス(000660.KS):+6%超の急騰。HBM(High Bandwidth Memory、高帯域幅メモリ)需要拡大期待が再確認された
  • サムスン電子(005930.KS)、韓国最大の半導体・スマートフォンメーカー:+2.3%高

大信証券は「KOSPI企業全体の利益予想の上方修正と半導体の主導力継続」を強調するレポートを発表。半導体セクターが韓国市場のアルファ源として引き続き機能するとの見方が市場コンセンサスとなりつつある。

ただし注意点がある。サムスン電子は価格こそ強いが、直近(4月24日時点)の需給データでは外国人が1.07兆ウォン、機関が145億ウォンの純売越しとなっており、価格と需給の乖離が生じている。外国人の再買越し確認が次の判断分岐点となろう。


本日の最大サプライズ:ハンファエンジンの決算が市場予想を15%上回る

セクター横断で最も注目を集めたのがハンファエンジン(082740.KS)、韓国最大級の船舶用エンジンメーカーだ。

1Q2026決算ハイライト:

  • 営業利益:514億ウォン、市場コンセンサス比**+15%超**
  • LNGC(液化天然ガス運搬船)向け低速エンジンのマージンが「ハイシングル(高一桁)%」から「ミドルティーン(中十代前半)%」へと大幅改善
  • SK証券が目標株価を72,000ウォンから100,000ウォンへ大幅引き上げ
  • 米国データセンター向け4ストロークエンジン受注の引き合い可能性も言及

株価は本日**+16.5%、直近5日間では+63.0%**という驚異的なパフォーマンスを記録した。機関投資家の5日間買越額は389億ウォンに達しており、エンジン・マージン改善の持続性と、AIデータセンターという新市場開拓への期待が同時に織り込まれている。

5日間で+63%という急騰後であることから、現時点での追いかけ買いよりも、85,000ウォン前後のサポートでの押し目待ちが合理的とみられる。


電力インフラと造船:「AI電力」テーマが韓国でも拡大

本日の強い軸として半導体と並んで目立ったのが電力機器・重機セクターだ。

LS ELECTRIC(010120.KS)、韓国を代表する電力インフラ機器メーカーは、相対強度スコア98.9という極めて高いモメンタムを持つ銘柄として注目が集まっている。AIデータセンターの急拡大に伴う電力需要増が、変圧器・配電機器メーカーへのバリューチェーン波及として評価されている構図だ。米国市場でもイートン、バーティブが注目される中、韓国でも同様の「AI電力インフラ」テーマが加速している。

造船エンジン分野では、ハンファエンジン以外にも造船関連株全般が強く、**重工業セクターが半導体と並ぶ「もう一つの主役」**として台頭した一日だった。


ロボティクスと新興テーマ:物理AIへの期待

ロボティズ(108490.KS)、韓国の産業用・協働ロボット部品メーカーが本日**+19%**の急騰。相対強度スコア98.9と極めて高く、KRX市場の「物理AI(ロボット×AI融合)」テーマへの資金流入が顕著だ。ただし一日での急騰後のため、過熱感は否めない。


新規ウォッチリスト入り:ハンミ半導体にCEO自社株買いという強気シグナル

本日のスクリーナー新規浮上銘柄で特に注目されたのがハンミ半導体(042700.KS)、半導体後工程(OSAT)装置メーカーだ。

  • スクリーニングスコア:0.899(高水準)
  • 相対強度(RS):97.5
  • 本日の取引量:平常時の5.9倍
  • CEOが自社株30億ウォン取得という強力なインサイダー買いシグナル

HBMパッケージング装置への需要拡大期待と経営トップの自社株買いが重なった形で、本日+26%超の急騰。過熱感はあるが、押し目での長期保有候補として注目に値する。

また**제주반도체(Jeju Semiconductor、080220.KS)**も相対強度96.7、出来高4.4倍と半導体サテライト銘柄として浮上している。


本日の弱点:ディフェンシブ株の相対劣後

強いリスクオン相場の裏側で、SKテレコム(017670.KS)、韓国最大の携帯通信キャリアは**-2.0%**と軟調だった。企業固有の問題ではなく、「リスクオン相場ではディフェンシブ・通信株が相対的に買われにくい」という典型的なセクターローテーションが働いた形だ。需給自体は外国人+41億、機関+15億と悪くなく、配当利回りを重視する長期投資家には保有継続の論拠は残る。

製薬・ヘルスケアや2次電池の一部銘柄も本日は相対的に弱い動きとなり、今日の市場の性格を象徴していた。


明日以降の注目ポイント

韓国市場のリスクオン継続を判断するうえで、明日以降に確認すべき項目は以下の通りだ:

  1. 外国人・機関の同時買越しがKOSPIで持続するか — 本日の上昇が持続的トレンドか一日限りかを判断する最重要指標
  2. サムスン電子の外国人需給反転 — 価格と需給の乖離解消が確認できれば、半導体セクター全体の信頼感が高まる
  3. ハンファエンジンの出来高・価格消化 — 85,000ウォン前後のサポート確認
  4. 米国夜間の決算シーズン継続 — メタ(META)などビッグテックの決算が翌朝のKOSPI開幕に影響

「リスクオンを認めつつ、過熱追撃はしない」というのが現在の市場コンセンサスに近い姿勢といえる。半導体・電力インフラ・エンジン分野の「質」は確かだが、短期的に急騰した銘柄への追撃よりも、1〜3日の価格消化を見極めてからのエントリーが合理的なアプローチだろう。


本記事に記載された情報はKRXデータ、各証券会社レポート、DART(韓国電子開示システム)開示情報に基づいています。投資判断はご自身の責任でお願いします。


Disclaimer: For research and information purposes only. Not investment advice. Names cited are for analytical illustration; readers should perform their own due diligence and consult licensed advisors before any investment decision.

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